ダイエットプログラムとのコラボレーションを訴求
ダイエットプログラムとのコラボレーションを訴求
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出展したviewphii(左)と撮影画像を表示したタブレット端末(右)
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 「4月に発表してからの引き合いが予想以上。当初計画を大幅に前倒しての事業化を決めた」(ソシオネクスト)――。半導体メーカーのソシオネクストは、皮下脂肪や筋肉の量(厚さ)をその場で手軽に可視化できるモバイル超音波生体センサー「viewphii(ビューフィー)」を、2015年夏から事業化する。フィットネスクラブやスポーツチームなどでの利用を想定する。「SPORTEC 2015」(2015年7月28~30日、東京ビッグサイト)に出展し、ダイエットプログラムへの活用などをアピールした。

 Viewphiiは「MEDTEC Japan 2015」(2015年4月22~24日、東京ビッグサイト)で初披露したもの(関連記事)。皮下脂肪や筋肉の量をどこでも手軽に測れる新しさに加え、半導体メーカーがヘルスケア・フィットネス分野の完成品(セット)を自ら開発した点でも高い注目を集めた。

 撮影画像をクラウドに保存し、トレーニング効果などをチェックするサービスを開発。既にフィットネスクラブ1店舗の実サービスでの利用が始まった。SPORTECへの出展は初めてで「会期初日の午前中だけでも、多数のフィットネスクラブから関心を寄せてもらった。採用増加に手応えを感じている」(ソシオネクスト)。同社の母体企業の1つである富士通の運動部(アメリカンフットボール部、陸上部、女子バスケットボール部)も導入中といい、今後、スポーツ分野での採用にも大きな期待を寄せているという。

 将来は、医療・ヘルスケア分野にも展開したい考えだ。「訪問医療などに利用できるのではないかと考えており、医療機器メーカーと話を始めた」(ソシオネクスト)。医薬品医療機器等法(薬機法)の承認申請も視野に入れている。