出展したシステム
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スマートフォンを置くだけ
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紙のように薄いビーコンモジュール
紙のように薄いビーコンモジュール
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 訪れた病院の受付テーブルにスマートフォンを置くだけで、来院手続きを済ませたり、その日の診察を予約できたりする――。Beacon(ビーコン)を用いた屋内位置情報サービスを手掛けるタグキャストは、そんなシステム「Medical Services Appointment(MSA)」を開発した。帝人およびセルクロスと共同開発した表面認識型ビーコン「PaperBeacon」の応用例として提案するもので、「国際モダンホスピタルショウ2015」(2015年7月15~17日、東京ビッグサイト)に出展した。

 PaperBeaconは厚さ1.5mmほどのシートにBluetooth Low Energyの通信モジュールを内蔵したビーコンである。数cm~数m角の自由な形状で利用でき、表面から数cmの距離だけで通信可能。このため、一般的なビーコンに比べて位置情報を細かく特定できる。

 開発したシステムでは、病院の受付テーブルなどにPaperBeaconを敷くことを想定する。来院した患者がここにスマートフォンを載せると、診察の受付や予約がただちに完了。この情報はサーバーで管理され、病院スタッフは患者の来院/予約状況をタブレット端末などで簡単に確認できる。