多機能トイレ設置施設の詳細が分かる
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手すりの仕様などからの施設検索も可能
手すりの仕様などからの施設検索も可能
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まずは東海3県版から
まずは東海3県版から
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 トヨタ自動車は、高速道路や一般道路の休憩スポットに設置された「多機能トイレ」の情報や、そこまでのルートを検索できるサービス「多機能トイレナビ」の提供を2015年5月21日に始めた(リリース)。車いす利用者など体の不自由な人のドライブを支援するもので、同社のナビゲーションシステム「T-Connect」と「Lexus G-Link」向けの専用アプリに新機能として追加した。「第18回 国際福祉健康産業展 ウェルフェア2015」(2015年5月21~23日、名古屋市国際展示場)に出展した。

「手すりの仕様」まで分かる

 多機能トイレは、体の不自由な人が利用しやすい広さや手すりなどを備えたトイレ。今回のナビゲーションサービスでは、クルマで立ち寄りやすい多機能トイレが設置された休憩施設を「サービスエリア」「パーキングエリア」「道の駅」などの施設ジャンル別に検索できる。手すりの位置や介護ベッドの有無など、利用者のニーズを起点にトイレを検索することも可能だ。こうして検索した施設を、あらかじめドライブの立ち寄り先に指定したり、急な利用が必要になった場合には自車位置に近い施設をナビ画面に表示してルート案内させたりできる。

 施設情報に関する画面では、(1)施設の概要や降車後の移動に関する情報、(2)多機能トイレの詳細な仕様、を確認できる。(1)は例えば駐車場とトイレの位置関係や、両者の間の段差の有無など。(2)は手すりの有無や形状、温水洗浄便座の有無、介護ベッドの有無などである。

 今回提供を始めたのは「東海3県版」。愛知・岐阜・三重の3県内の計191施設(多機能トイレ数は計228)について、詳細な情報を収録した。詳細な情報は伴わないが、コンビニエンスストア1837件も収録している。今後、「サービスを全国へ拡大することを検討するとともに、スマートフォン向けのサービス提供も模索したい」(トヨタ自動車)。