少子高齢化を背景に高齢者や障害者の生活を支援する製品やサービスを幅広く紹介する「第18回国際福祉健康産業展(ウェルフェア2015)」をリポートします。
第18回国際福祉健康産業展(ウェルフェア2015)
2015年5月21~23日、ポートメッセなごやで開催
目次
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さすがは発祥の地、パチンコも福祉機器に
“パチンコ発祥の地”とされる愛知県名古屋市。その名にふさわしく、福祉機器として利用できるパチンコが同地から誕生した。パチンコメーカー、豊丸産業(名古屋市)が開発した福祉用パチンコ「トレパチ!」がそれだ。通所介護(デイサービス)施設などに向けたレンタルサービスを2015年6月に始める。「第18回 国…
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トヨタのバランス練習支援ロボ、高齢者に高い効果
「我々が高齢者のリハビリで特に注意しているのは転倒だ。加齢によって身体が弱ったフレイル(Frailty)と呼ばれる状態では、身体のバランスが悪いため転びやすくなる。一度転ばせてしまうと高齢者はその恐怖から活動範囲を狭め、それによって筋肉量が減ってフレイルをさらに悪化させてしまう」――。
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電子技術には頼らない、“耳カバー”が聴こえ補助
発泡ウレタン製の“耳カバー”を耳に掛けるだけ――。電子式補聴器の目覚ましい進化に背をそむけるかのように、そんなアプローチで高齢者の聴覚を補う製品が2015年7月に発売される。中部デザイン研究所(名古屋市)が開発した補聴耳カバー「私のミミ」がそれだ。電子式補聴器を使う手前の、聴こえ具合が気になり始め…
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パナソニックが呼気による肺がん診断を語る
呼気で肺がんを診断する――。苦痛や不快感を伴わない、そんながん診断法への取り組みをパナソニックが語った。“がん探知犬”をデバイスで置き換える試みだ。
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自動車と航空宇宙に続け、愛知に介護ロボのオープンラボ
「自動車と航空宇宙に続く愛知県の産業の柱に育てようと、ロボットに力を入れ始めた。特にサービス(生活支援/介護)分野のロボットには大きな市場成長が見込める。愛知県はかねてロボット産業が盛んな地で、これを放っておく手はない」(愛知県産業労働部 技監の加納廣和氏)。
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アイシン精機が「ねむりモニター」、高齢者見守りに
アイシン精機は、ベッドの脚に取り付けたセンサーで睡眠の質を定量化したり、起床や離床などの行動を可視化したりできる「ねむりモニター」を、高齢者施設向けに提供する。2014年から個人宅向けに販売してきたもので、サービス付き高齢者向け住宅などでの見守りに用途を広げる。「第18回 国際福祉健康産業展 ウェ…
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トヨタが「多機能トイレナビ」、車椅子利用者の悩み解消
トヨタ自動車は、高速道路や一般道路の休憩スポットに設置された「多機能トイレ」の情報や、そこまでのルートを検索できるサービス「多機能トイレナビ」の提供を2015年5月21日に始めた。車いす利用者など体の不自由な人のドライブを支援するもので、同社のナビゲーションシステム「T-Connect」と「Lex…