展示した「SIGNA PET/MR」
展示した「SIGNA PET/MR」
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 GEヘルスケア・ジャパンは、PET(陽電子放射断層撮影装置)とMRI(磁気共鳴断層撮影装置)を一体化した装置「SIGNA PET/MR」を「2015 国際医用画像総合展(ITEM 2015)」(2015年4月17~19日、パシフィコ横浜)で国内初披露した。同社初のPET/MRI一体型装置で、MRIの磁場発生部(ガントリ)内にPETを内蔵した完全一体型である。

 TOF(time of flight)型の検出機構を備える高感度のPETを搭載した。米国で先行して発表していたが、ここにきて日本国内の薬事承認を取得。2015年内に、国内初号機を国立がん研究センターへ納入予定である。

 ここ数年、がん診断領域ではPET/MRI一体型装置の臨床上のメリットへの関心が高まっている(関連記事)。大手医療機器メーカーの中では、ドイツSiemens社がいち早く2010年に市場投入。今後、画像診断分野の主戦場の1つとなりそうだ。