「次世代クラウドソリューション」として出展
「次世代クラウドソリューション」として出展
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統合医療画像管理ソリューションの画面例。横軸に時間別、縦軸にモダリティー別の画像を表示する
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スマホで撮った写真は患者のID情報と併せてアップロード
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画像診断支援ソフトの画面例
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 キヤノンは、さまざまな場所や装置(デバイス)で撮影した医療画像を統合的に管理し、共有できるクラウドサービス「統合医療画像管理ソリューション」を開発。「2015 国際医用画像総合展(ITEM 2015)」(2015年4月17~19日、パシフィコ横浜)に参考出展した。

 さまざまな医療画像を、患者情報とひもづけて統合的に管理・共有できる。病院内でX線CT装置やMRIなどで撮影した医療画像だけでなく、病院内外でスマートフォンやデジタルカメラで撮影した画像を手軽に取り込める点が大きな特徴だ。このため、診療業務に加えて在宅医療や介護業務を支援するツールになるという。例えば在宅では「褥瘡(じょくそう)の状態をスマホで撮影し、自動アップデートするような使い方ができる」(キヤノン)。

 医用画像クラウドサービス向け技術として、「画像診断支援ソフト」も参考出展した。医師が見つけにくい微小病変を自動検出するソフトウエアで、米Johns Hopkins Universityの技術を利用して開発したもの。X線CT画像の経時差分技術を用いてがんの骨転移を検出したり、MRI画像の経時比較技術を用いて脳の各領域の経時変化を提示したりする。

 キヤノングループでは既に、キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)が医用画像クラウドサービス基盤「Medical Image Place(メディカルイメージプレイス)」を提供中。2014年10月に提供を始めた遠隔読影インフラサービスに加え、2015年4月には医用画像外部保管サービスの提供を開始(関連リリース関連記事)。今後、同サービス基盤に今回展示したような新機能を順次、搭載したい考えだ。