パソコンの上側にある白いボックスが「バイタルデータ ターミナル」
パソコンの上側にある白いボックスが「バイタルデータ ターミナル」
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 島津エス・ディーとオムロン ヘルスケアは、病院のベッドサイドで、体温・血圧などのバイタルデータを患者や担当看護師と自動的にひもづけて収集できる「バイタルデータ ターミナル」を共同開発。「第29回 日本医学会総会 2015 関西」の学術展示(2015年4月11~13日、国立京都国際会館など)に参考出展した。

 UHF帯のRFアンテナやNFCリーダー、プロセッサーなどを内蔵するボックスで、病院のベッドサイドなどに取り付けて使うことを想定したものだ。患者のリストバンドや看護師の名札にRFIDタグを内蔵しておくと、患者や看護師がベッドに近づいた際に、患者名や看護師名が自動検知される。その上で、NFC機能を備える体温計や血圧計で測った患者のバイタルデータを、NFC経由で同ボックスに収集する。これにより、患者名や看護師名とひもづいたバイタルデータを、サーバー経由でスマートフォンなどで管理・閲覧できる。

 バイタルデータを患者名などとひもづける手段としては、リストバンドに刻印したバーコードをリーダーで読み取る方法などが一般的。今回のツールではひもづけが自動で行われるため、読み取りの手間を省ける。