85型液晶ディスプレーに映像を流した
85型液晶ディスプレーに映像を流した
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 全国から集まった多くの医療従事者が行き交う会場内のコンコースに、85型の巨大ディスプレー。NHKは、2015年2月に実施した脳外科顕微鏡手術を8K(8000×4000画素級)カメラで撮影した様子を、「第29回 日本医学会総会 2015 関西」(学術講演・展示は2015年4月11~13日、国立京都国際会館など)で公開した。

 8Kカメラを装着した内視鏡(8K内視鏡)を用いて、消化器領域や眼科領域の手術を撮影した事例はあるが、脳外科手術を8Kカメラで撮影した事例は世界初という(関連記事)。使用した8Kカメラは、NHKが国内機器メーカーと共同開発したもの。8K映像を導入することで、従来は難しかった非常に細かい毛細血管などの描出が可能になるという。

 今回の展示では、順天堂大学教授の天野篤氏による心臓血管外科手術を8Kカメラで撮影した映像も流した。同氏は、天皇陛下の手術を担当した心臓外科の名医として知られる。