筆者はICEPにはここ数年、香港から参加しているが、今回の「ICEP-IAAC2015」は参加者が例年以上に多く、400人を超える盛況ぶりだった。海外からも、例年よりも多い約110人の参加があり、活気のある有意義な学会となった。

 昨今の対米ドルの円換算レート、京都という開催地、そしてこの季節柄も、海外からの参加者を増やした一因ではあろう。それでも、ICEPという場だからこそ発表したいと登壇を快諾頂いた米Intel社マレーシア法人や台湾ITRI、台湾ASE Group、台湾Unimicron社など、海外からの参加は着実に増えている。

 最近では台湾や韓国、中国、マレーシアなどのアジア地域で開催される半導体関連の国際学会も充実し、規模が大きくなってきた。これに対して「ICEPのような日本での実装学会をどう感じるか」とアジアからの参加者に尋ねると、こんな答えが返ってくる。「日本の材料・装置技術の素晴らしさはもちろんだが、材料や工法を選んでそれを評価できる能力と技術が日本にはある」――。