自動車関連の展示会「オートモーティブ ワールド 2015」(2015年1月14~16日、東京ビッグサイト)で2015年1月15日に開催したセミナー「自動運転はどうなる?!その進化と課題を問う」で、デロイト トーマツ コンサルティング パートナーの周磊(Lei Zhou)氏が、「Intelligent Mobilityの進化とエコシステムの共創」と題して講演した。

 まず同氏は、モビリティにおける「インテリジェント化」を次のように定義した。すなわち、外部環境を自律的に認知・判断して適切な対応(例えば自動運転)をするとともに、運転者との対話などからニーズを先読みして行動するようになることだ。これが未来の自動車の姿でもある。

 もう1つ挙げたキーワードがコネクテッド化だ。自動車がIoTのエッジ(端末)側となってクラウドコンピューターや他の車両とやり取りするようになることである。こうしたインテリジェント化とコネクテッド化が自動車産業に破壊的(disruptive)なトレンドを創出すると周氏は主張する。ただし、破壊的といっても既存の自動車産業を脅かすものではなく、新たなトレンドをもたらすのだという。