4K(4K×2K、3840画素×2160画素)コンテンツに対応する次世代の「Blu-ray Disc」(ブルーレイディスク、以下、BD)の規格策定が急ピッチで進んでいる。米国ラスベガスで2015年1月6日(現地時間)に開幕した「2015 Internatinal CES」では、パナソニックが次世代規格で採用予定の技術を取り入れたBDプレーヤーを試作し、出展した。

二つの方向で高画質な動画コンテンツを実現

パナソニックが開発した次世代BPプレーヤーの試作機
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 新規格の名称は、「ULTRA HD BLU-RAY」。業界団体のBlu-ray Disc Associationが規格策定を進めており、2015年3月までに技術仕様を固め、同年6月にも関連メーカーに仕様書の提供を始める計画だ。早ければ、年末にも新規格に対応したBDプレーヤーが登場する可能性がある。

 ULTRA HD BLU-RAYの規格では、基本的に米SMPTE(Society of Motion Picture and Television Engineers)やITU(国際電気通信連合)などで既に策定済みの規格を採用する。二つの方向で高画質な動画コンテンツを格納する技術の検討が進行中だ。パナソニックが開発したBDプレーヤーは、策定中の仕様に対応した試作品である。

 まず、解像度。対応する解像度は最大4K(60p)で、色差信号の階調を現行BDの8ビットから10ビットに高める。映像データの圧縮方式は、動画圧縮の国際標準技術「H.265/HEVC」を採用し、圧縮効率を約2倍に高める。ビットレートは最大100Mビット/秒と高い。