展示ブースの様子
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電子お薬手帳「ファルモ」などを紹介
電子お薬手帳「ファルモ」などを紹介
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 医療機関や薬局向けシステムの開発・販売を手掛けるグッドサイクルシステムは、「次世代ヘルスケア展」(主催:日経BP社、協力:日経デジタルヘルス、2014年10月29~31日)に出展。ファルモが開発し、グッドサイクルシステムが販売する電子お薬手帳「ファルモ(pharumo)」などを紹介した。

 ファルモは薬剤師が開発した電子お薬手帳。お薬手帳の情報をQRコードで読み取り、クラウドサーバーで管理する。患者が自らの治療内容を理解し、納得した上で服薬治療に取り組む“服薬アドヒアランス”の向上に比重を置いた点が特徴だ。例えば、処方歴や薬剤情報だけでなく、服薬方法を示す動画や服薬意義を伝える情報、薬剤師と患者のコミュニケーション機能などを提供する。服薬方法を示す動画では、吸入薬の正しいセットの仕方などを理解できる。

 グッドサイクルシステムは2014年9月、神奈川県が推進するお薬手帳の電子化プロジェクト「神奈川マイカルテ」の、民間事業者を運営主体とする実証実験の第1号事業者に選ばれた(関連ページ)。この実証実験にファルモを導入する。

 同社はこの他、セーフマスターが開発した調剤薬局用インシデント管理システムと、エイルが開発した地域医療連携支援システム「エイル」を紹介した。前者は、全国展開しているような調剤薬局の各店舗での“ヒヤリハット”事例や副作用報告を電子化し、本部で集計・管理・分析した上で、その情報を全店舗で共有するといった使い方を想定したもの。後者は地域包括ケアに向けた多職種連携システムで、薬剤師による処方提案機能など、薬剤師が薬物治療管理に積極的に参加できる仕組みを実装した。