「concept HACO」の小部屋。左手奥が「aromax」、中央と右下が「KooNe」のスピーカー、青白く光っている照明が「Shoji」
「concept HACO」の小部屋。左手奥が「aromax」、中央と右下が「KooNe」のスピーカー、青白く光っている照明が「Shoji」
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 2014年10月29~31日の「次世代ヘルスケア展」(主催:日経BP社、協力:日経デジタルヘルス)の展示ホールの片隅に、その空間はあった。奈良女子大学が主導する「健康みはりコンソーシアム」の出展ブースに、JVCケンウッド・ビクターエンタテインメントなど4社が共同出展した、謎の小部屋だ(写真)。入ってみると、音や光、香りで五感に訴え、癒しをもたらす快適な空間が演出されていた。

 この空間は、紙をベースにした素材で囲まれた畳2畳分ほどの小部屋である。ここに、参画企業が音や光、香りで癒しを与えるソリューションをそれぞれ提供した。

 まず、紙をベースにした素材で作った小部屋は、デザインオフィスラインによる「concept HACO」。日本の暮らしに古くから寄り添ってきた、紙ベースの天然素材を使ったものだ。

 音の演出を担ったのが、JVCケンウッド・ビクターエンタテインメントの「KooNe(クーネ)」。森や川、波などの自然音を再現したハイレゾリューション(ハイレゾ)音源を、独自の空間音響設計の下で提供するシステムである。スピーカーからの直接音ではなく、間接音で空間全体を包み込むような音響設計が施されている。