2014年10月29~31日に開催された「次世代ヘルスケア展」(主催:日経BP社、協力:日経デジタルヘルス)内の「介護ロボットの説明」と名付けられたセッションでは、バラエティーに富む介護機器を開発する3社がそれぞれ講演した。

RT.ワークスの河野氏
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 最初に登壇したのは、RT.ワークス 代表取締役の河野誠氏。同社は、ソニー、船井電機を渡り歩いたエンジニア出身の同氏が、2014年7月に立ち上げたばかりのベンチャー企業である。

 河野氏が紹介したのは「電動歩行アシストカート」。自律型のロボットではなく、自ら歩く意志のある人を快適にサポートする機器。あくまで動力は人間が発する。家電感覚のデザインを意識したスマートな外観が特徴だ。さらに常時ネットに接続し、多様なアプリに対応できる先進性と、ワンタッチで折りたたみ可能な可搬性も備えている。

 紹介ビデオでは、手押し車タイプのアナログカートと比較。高度なセンサー検知とモーター制御により、坂道の昇り降りや旋回など、高齢者には歩行が難しい場面でも安定感を保てる点をアピールした。発表会会場のすぐそばに設けられた同社の展示ブースは、多くの訪問者でにぎわっていた。

ブースに展示された電動歩行アシストカート
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