日本GE 復興支援・サスティナブルシティ推進・オリンピックプログラムマネージャー 加藤俊也氏
日本GE 復興支援・サスティナブルシティ推進・オリンピックプログラムマネージャー 加藤俊也氏
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 日本GEは、2014年10月29~31日に開催された「次世代ヘルスケア展」(主催:日経BP社、協力:日経デジタルヘルス)で、「GEが考える未来型ヘルスケア・カンパニーの姿」と題して講演した。登壇したのは、同社 復興支援・サスティナブルシティ推進・オリンピックプログラムマネージャーの加藤俊也氏。この講演は開演前から満席となり、多くの立ち見が出るほどの盛況ぶりだった。

 加藤氏は、具体的に取り組んできたプロジェクトの一つとして、青森県との取り組みについて語った。日本一の“短命県”という不名誉な称号を持つこの地で、日本GEは4WDの軽ワゴン車に小型の超音波診断装置や心電計などを積み、同地のへき地を巡回する「ヘルスプロモーションカー」を寄贈。さらに、弘前大学、青森県・弘前市・青森産業技術センター、GEヘルスケア・ジャパンなど「学・官・産」の知見を持ち寄った「弘前COI戦略」に取り組んでいる。

 弘前COI戦略は、認知症・生活習慣病研究とビッグデータ解析の融合により、疾患予兆発見の仕組みと予防法の開発を目指す壮大な計画である。疾患後のニーズに応じた高度医療から、予防医療への転換へと改善を図ることで健康寿命の延伸、医療費の削減を目指す。

 超高齢化社会の課題先進国として、GEグループとしては日本市場を特に重視しているという。同グループでは今後、日本での開発を強化。医療システムソフトウエア開発のために、今後5年間で20億米ドルにも及ぶ投資を行なう予定という。