講演する石川氏
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出展した「アレルギーチェッカー」(左)と「クミタス」(右)
出展した「アレルギーチェッカー」(左)と「クミタス」(右)
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アレルゲンを含まない食品を購入しやすく

 その後、自分の気になるアレルゲンの含有の有無を調べられるだけでなく、そのアレルゲンを含まない食品を見つけ、購入することにつながるサービスを求める声が増えたという。これに応えて、ウィルモアが2013年10月に提供を始めたサービスが「クミタス」である。特定のアレルゲンを含まない食品を、amazon.co.jpや楽天市場といったポピュラーなショッピングモールを横断する形で1回で検索できる。

 アレルギーチェッカーとクミタスはもともと、子供の食物アレルギーに悩む親の利用を主に想定していた。ところがクミタスの利用者プロフィールからは、自身が食物アレルギーを抱える大人の利用者が想定以上に多いことが分かったという。

 アレルギーチェッカーやクミタスは無料で利用可能だ。「マネタイズは課題だが、可能性は幅広い」と石川氏は話す。現在は広告収入が中心だが、今後は服薬関連などさまざまなサービスとの連携が考えられるとした。