マツダ常務の藤原清志氏
マツダ常務の藤原清志氏
[画像のクリックで拡大表示]

 マツダは2014年10月10日に幕張で開かれた「CEATEC JAPAN 2014」(2014年10月7~11日、幕張メッセ)のカンファレンス「自動運転に向けて」に参加、常務の藤原清志氏が「マツダの自動運転はクルマを楽しく操れる世界と事故ゼロの両立を実現するコンセプトで開発している」と語った。

 藤原氏は「すべての人に走る歓びを提供し続けるための自動運転技術」と題して講演した。この中でクルマの進化の方向として、機械中心に考えるルートと、人中心に考えるルートの二つがあると述べた。

 前者は、「人は快適性を求める」ため、完全自動運転へと進化するというもの。もう一方は、「人は自分の能力を使って成長することを求める」ため、クルマを楽しく操ることで人間の心や体が活性化する方向でクルマが進化するというもの。藤原氏は、「田舎で手動変速機の軽トラックに乗っているお年寄りは元気だ」と、運転する楽しみが健康をもたらすのではと主張した。