動作デモを披露
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展示パネル
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 ロームは、電池不要の無線通信機能付きセンサーを用いた生活見守りシステムを「CEATEC JAPAN 2014」(2014年10月7~11日、幕張メッセ)に出展した(関連記事)。ドアの開閉や照明のオン/オフなどの情報をクラウド(サーバー)に収集し、居住者の生活を可視化する。M2M/IoTソリューションを手掛けるコムツァイトのプラットフォームを活用したもので、「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などでの利用を想定している」(ローム)。

 このシステムは環境発電(エネルギーハーベスティング)を用いた無線通信技術の国際標準規格である「EnOcean」に対応するセンサーやスイッチ、IoTゲートウェイで構成する。照明スイッチや人感センサー、開閉センサーなどで収集したデータを928MHz(または315MHz)帯無線でIoTゲートウェイに集め、3G無線でサーバーに伝送するという仕組みだ。例えば照明スイッチはスイッチを押す力を電力に変換する機能を備え、この電力でオン/オフ制御の情報などを伝送する。

 ロームはEnOcean対応製品として、スイッチモジュールや同モジュール用電磁誘導発電素子、温度センサーモジュール、送受信用プログラマブル無線モジュールなどを開発済み。IoTゲートウェイ、および収集した情報を時系列データや3次元ビューとして可視化するソフトウエアはコムツァイトが提供する。可視化したデータは、スマートフォンやタブレット端末などで閲覧可能だ。

 EnOcean対応のシステムとすることで、センサー設置場所の自由度を高めることや、電池交換の手間を不要にすることを狙った。加えて、システムに変更を加えることなく「必要に応じて後からセンサーなどを追加しやすい」(ローム)。