最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2014」、2014年10月7日(火) ~10月11日(土)に千葉県の幕張メッセで開催。
CEATEC JAPAN 2014
2014年10月7~11日に千葉市・幕張で開催
目次
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「2016年をメドに実用化」、村田製作所が分散型電源向け電力制御装置を事業化へ
村田製作所は、太陽電池と蓄電池、系統電力、住宅内負荷に合わせて電力のやり取りを自律的に制御する電力制御装置「エネルギー創蓄システム制御ユニット」を2016年に実用化する意向を明らかにした。
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CEATECの展示に見る、日本の技術力の強さと弱さ
ディスプレー技術者が見たCEATEC JAPAN 2014
2014年10月7~11日に「CEATEC JAPAN 2014」が開催された。今年のCEATECは、いつも楽しみにしていたソニーの展示が無いのが少々残念だったが、日本の技術力の強さと弱さを改めて感じた展示会であった。この強みを生かしつつ、弱さをどう克服していくのかが、今後の日本の電子産業の最大の…
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マツダ常務の藤原氏が自動運転のコンセプト語る、「人間主体の運転をクルマがバックアップする」
マツダは2014年10月10日に幕張で開かれた「CEATEC JAPAN 2014」のカンファレンス「自動運転に向けて」に参加、常務の藤原清志氏が「マツダの自動運転はクルマを楽しく操れる世界と事故ゼロの両立を実現するコンセプトで開発している」と語った。
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ソーシャル・デバイスが相次ぎ展示
最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2014」では、ソーシャル・デバイス関連の展示が相次いだ。ここに紹介する。
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「赤ちゃんだってライフログ」、電子母子手帳やSNSとの連携を村田が提案
Bluetooth Smartモジュールと各種センサーを活用
村田製作所は、同社製Bluetooth 4.0 Low Energy(Bluetooth Smart)モジュールを用いた乳児向けライフログ端末を開発し、「CEATEC JAPAN 2014」(2014年10月7~11日、幕張メッセ)に出展した。内蔵するセンサーで測った乳児の活動量や体表温、周辺環境…
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電池不要の無線センサーを張り巡らせて日常を可視化、高齢者見守りでロームが提案
ロームは、電池不要の無線通信機能付きセンサーを用いた生活見守りシステムを「CEATEC JAPAN 2014」(2014年10月7~11日、幕張メッセ)に出展した。ドアの開閉や照明のオン/オフなどの情報をクラウド(サーバー)に収集し、居住者の生活を可視化する。M2M/IoTソリューションを手掛ける…
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東芝、植物工場で生産した野菜製品のブランディングなどにデザインシンキングを活用
東芝は、完全閉鎖型植物工場で生産する野菜製品のブランディングにデザインシンキングを活用していることを、「CEATEC JAPAN 2014」(2014年10月7~11日、幕張メッセ)で明らかにした。具体的には、デザインオフィスのnendo(本社東京)とコラボレーションし、「野菜をおいしく、たのしく…
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ロームのSiC事業、SBDの6インチ生産やトレンチ型MOSFETの製品化を2014年度中に
GaNパワートランジスタはノーマリーオフを実現
ロームは、同社のSiCパワー素子事業の最新状況を「CEATEC JAPAN 2014」(2014年10月7~11日、幕張メッセ)で明らかにした。今期中(2014年度)に、口径150mm(6インチ)のSiC基板を使い、ショットキー・バリア・ダイオード(SBD)の量産を開始する予定。現在は口径100m…
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「SiCだからできること」、1.6kmの加速器をわずか6mに
高電圧パルス発生器にSiC MOSFETを適用
ロームは、同社が手掛けるSiC MOSFETの応用事例を「CEATEC JAPAN 2014」(2014年10月7~11日、幕張メッセ)で展示した。加速器やプラズマ発生器、医療用X線システムなどに向けた高電圧パルス発生器で、例えば線形加速器に適用した場合、「『クライストロン真空管』を適用した場合に…
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「LED式より桁違いに低電力」、MEMSマイクを使う脈拍センサーをエムティーアイが開発
エムティーアイは、MEMSマイクロフォンを活用した脈拍センサーを開発し、「CEATEC JAPAN 2014」(2014年10月7~11日、幕張メッセ)に出展した。加速度センサーも内蔵し、脈拍に加え活動量や睡眠などを測れるライフログ端末として、2015年に製品化する考え。事業化に向けて、三菱ケミカ…
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TDKがSTT-MRAMの試作ウエハーを披露、「半導体メーカーのパートナーを募集中」
TDKは、次世代不揮発性メモリーとして期待を集めるスピン注入磁化反転型MRAM(STT-MRAM)を試作し、「CEATEC JAPAN 2014」(2014年10月7~11日、幕張メッセ)に出展した。SRAMやDRAMとストレージ(HDDやSSD)の動作速度の差を埋めるメモリー(SCM:stora…
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「電動車椅子も障害物センシング」、アイシン精機が自動減速する搭乗型移動ロボットを披露
アイシン精機は、障害物を検知して自動減速する機能を備えた搭乗型移動ロボットを「CEATEC JAPAN 2014」(2014年10月7~11日、幕張メッセ)に出展した。電動車椅子をベースに開発したもので、搭乗者がジョイスティックで操作する。一般的な電動車椅子の最高速度が6km/時程度であるのに対し…
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スミダ電機のトランス、トヨタのHEV「アクア」「プリウス」のPCUに採用
自動車部品メーカーのスミダ電機は「CEATEC JAPAN 2014」で、同社の電源部品であるトランスが、トヨタ自動車のハイブリッド車(HEV)「アクア」「プリウス」のPCU(パワー・コントロール・ユニット)に採用されていることを明らかにした。
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ホンダの「フィット」「シビック」のHEVモデルに採用、日本航空電子の角度センサー「レゾルバ」
日本航空電子工業は「CEATEC JAPAN 2014」で、角度センサー「レゾルバ」がホンダの「フィットハイブリッド」「シビックハイブリッド」に採用されていることを明らかにした。駆動用モーターのローターの角度を検知して、ステーターの巻線に流す電流を制御する。
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船井電機、空中にメーターやナビ情報を投影・表示 3次元に浮かび上がる
船井電機は「CEATEC JAPAN 2014」で、カーナビやオーディオ、メーターなどの車両情報をドライバーの前の空中に投影するシステムを公開した。ドライバーは車両前方を見たまま、各種車両情報を確認できるほか、目の前に3次元に浮かび上がる虚像のスイッチを押したり、スライドさせることで各機能を操作で…
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太陽誘電、多種類のがんを一度に検査できる半導体チップを試作
スクリーニングコストを劇的に下げる
太陽誘電は、肺がんや食道がん、胃がんなど多種類のがんを一度に安価に検査できる半導体チップの基盤技術を開発した。微量の血液から、早期のがんや、がんの転移による再発を精度良く検出できる。がん治療後の再発スクリーニングなどの用途で薬事承認を取得し、3~4年以内に実用化することを目指す。試作したチップを「…
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日本電気硝子、世界最薄となる厚さ30μmの超薄板ガラスを出展
ガラスによるフレキシブルディスプレー実用化へ1歩近づく
日本電気硝子は、厚さが30μmと世界最薄をうたう超薄板ガラス「G-Leaf」をはじめとするガラス素材を「CEATEC JAPAN 2014」(2014年10月7~11日、幕張メッセ)に出展した。同社は、フレキシブルディスプレーの基板となる超薄板ガラスや機能性ガラス材料などの製造を手掛けている。今回…
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スタンレー電気、対向車・先行車がまぶしくならないハイビーム
スタンレー電気は、先行車や対向車のドライバーがまぶしくならないハイビーム「アダプティブ・ドライビング・ビーム」(ADB)を開発し、2014年10月7~11日に千葉市幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2014」のブースでデモンストレーションを実施した。
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Wi-SUNに対応する無線通信モジュール、太陽誘電も
太陽誘電は、920MHz帯の通信規格である「Wi-SUN」に対応する無線通信モジュールを開発した。2014年10月7~11日に千葉市幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2014」のブースで、通信モジュールのプロトタイプを展示している。既にサンプル品を出荷しており、顧客の反応を見て量産化の…
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中村修二氏の実兄にCEATEC会場で聞く、ノーベル賞の原点は「親父の日曜大工」
今回のCEATECに医療用裸眼3Dモニターを出展したエフエーシステムエンジニアリング(FASE)。愛媛県松山市に本社を置く同社の創業者で、ブース説明員を自ら務める中村康則氏の弟は、CEATEC初日夜を境に“時の人”となった。2014年のノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏、その人である。康則氏は4…