ロボット関連の国際学会「IROS 2014」が2014年9月14~18日、米国シカゴのPalmer House Hiltonで開催される。同国際学会についてレポートする。
IROS 2014
2014年9月14~18日に米国シカゴで開催
目次
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香港が開発した書道ロボット、筆使い学習し「美文字」再現
香港中文大学は、人間によるデモンストレーションによって書道の筆使いを学習する書道ロボットを開発した。毛筆文字の特徴を表現する専用の特徴表現を新規に開発し、筆の運び方(軌跡)との関係を学習によって導き出した。
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折り紙が勝手にムクムク、Harvard大が自ら組み上がるロボ開発
米Harvard Universityと米MIT(Massachusetts Institute of Technology)は、電源を入れると自ら組み上がり、完成した状態となる小型ロボットを開発した。構造部分に紙と形状記憶ポリマーを用いており、電源オンから数分ほどで、折り紙のような形で自動で組み…
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ドイツMunich工科大学、脊髄の形状を模して適度な柔軟性を持たせた内視鏡向けガイド部品を試作
先端部の曲率と2軸の曲げ角度をアクチュエーターで制御可能
細いケーブルの先端にやハサミのようなものが付いた機器や内視鏡。これらは低侵襲手術(MIS)に使われる機器だが、そうした機器を患部に導くために必要となるのがガイドとなるチューブ状の部品だ。同ガイド部品には患者に挿入する際のしなやかさと、患部に手術などの処置を施す際に求められる剛性(こわさ)が必要とな…
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機械学習でレタスを減農薬に、「ロボット+農業」の米有力ベンチャー
コンピュータービジョン(画像認識)技術を使って、農薬を減らす。米国シリコンバレーには、そんな奇抜なアイデアを実践するスタートアップがある。2011年設立の米Blue River Technology社だ。Khosla Venturesといったシリコンバレーの有力ベンチャーキャピタルが出資するなど、…
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ヘビ型ロボとドローンを組み合わせ、Pennsylvania大がレスキュー向けに開発
米University of Pennsylvaniaは、ヘビ型ロボットとドローン(小型無人ヘリ)を組み合わせた新型のロボット「H.E.R.A.L.D.(Hybrid Exploration Robot for Air and Land Deployment)」を開発した。災害現場における被災者の…
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産総研とJAXAが投擲カプセルの軟着陸法を開発、重りも一緒に投げて衝撃緩和
産業技術総合研究所と宇宙航空研究開発機構(JAXA)などは、月面探査において小型の移動ロボットを月面の深い縦穴などに迅速に送り込む手法を開発した。小型ロボットをカプセルに入れ、それを投擲装置で投げる。カプセルの着地時の衝撃を緩和する新手法を考案した。2014年9月14日から米国シカゴで開催中のロボ…
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人が物をつかむときの自然な力の入れ方を計測可能に---イタリアPisa大学がツールを提案
人間が物をつかむときには、どのように力を加えているのか。2014年9月14~18日開催のロボット関連の国際学会「IROS 2014」で、それを調べるための新しいツールを提案したのが、イタリアPisa大学のAlessandro Serio氏らのグループだ。計測対象の形状をかたどったパッチを、6軸の力/…
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世界最軽量ドローンにSLAM実装、ミュンヘン工科大がカメラ搭載で25g
ドイツTechnical University Munich(ミュンヘン工科大学)は、SLAM技術による安定化が可能で、カメラ込みの重量が25gと軽量なドローン(小型の無人ヘリ)を開発した。スウェーデンBitCraze社が開発したオープンソースハードウエアのドローン「Crazyflie」を基にして、…
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紙にインクを印刷するだけでロボットに---早大が試作
「紙にインクを印刷するだけでロボットを造ってしまおう」。2014年9月14~18日開催のロボット関連の国際学会「IROS 2014」で、そんな研究について発表したのが早稲田大学大学院先進理工学研究科橋本周司研究室のグループだ(図1)。同グループは、尺取り虫のように、前後の脚の間隔を狭めたり広げたりす…
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ギリシャFORTH、水中を泳ぐ8本脚のタコ型ロボットを試作
8本脚で水中を泳ぎ回れるロボット。タコをヒントにそんなロボットを試作したのが、ギリシャFoundation for Research & Technology - Hellas(FORTH)のResearcher、Dimitris Tsakiris氏らのグループだ。同氏が、2014年9月14~18日…
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カーシェアリングシステムの車両再配置を走行の自動化で効率化
市街地用のビークルの走行を自動化する目的は何か--。仏National Research Institute in Informatics and Automation(INRIA)のFawzi Nashashibi氏は、ロボット関連の国際学会「IROS 2014」のワークショップ「6th Work…