Ecube Labs社の「Clean Cube」
Ecube Labs社の「Clean Cube」
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上面に実装されている結晶Si系太陽電池
上面に実装されている結晶Si系太陽電池
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 欧米で導入が始まっている「太陽光発電ゴミ箱」が日本に上陸する可能性が出てきた(関連記事)。

 製品を開発したのは、2011年設立の韓国のベンチャー企業であるEcube Labs社。展示会「PVJapan2014」に、太陽電池と蓄電池を搭載した公衆用ダストボックス「Clean Cube」を出展した。太陽光発電による電力だけで、ゴミを圧縮する機能、ゴミの収容状態を知らせる通信機能、そしてサイネージ向けLEDバックライトも点灯できるという。

 韓国のほか、欧州では通信会社Vodafone社とパートナーになり、導入を進めている。日本では、韓国の通信会社KT社の日本法人であるKT Japanが代理店になるという。

 Clean Cubeは、容量が100L品、120L品、240L品の3種類があり、容量によってそれぞれ30W、50W、60Wの太陽電池を筐体の上面に搭載する。また、内部に電圧12V、蓄電容量55Ahの蓄電池を実装した。同製品はゴミを圧縮する機能を備えており、このゴミ箱の容量の約8倍の体積、重量にして最大500kgのゴミを収容できるという。ゴミの収容状況は超音波でセンシングしており、ゴミがあふれそうになると、GSMやWCDMA、Wi-Fiなどの通信機能によって管理事業者に状況を通知する機能も備える。圧縮に必要な消費電力は1日約15Whと小さく、「外部電源は不要」(KT Japan)という。

 オプションで、LEDバックライト付き広告パネル(寸法は594mm×841mm)を装着できる。パネルのLEDは蓄電池をフル充電すれば約48時間点灯する。