4本バスバー電極を採用
4本バスバー電極を採用
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スプリット・ジャンクションボックスに変更
スプリット・ジャンクションボックスに変更
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 ノルウェーREC Solar社は、最大出力を270Wに高めた多結晶Si型太陽電池モジュールの新製品を、展示会「PVJapan2014」(2014年7月30日~8月1日:東京ビッグサイト)に出展した。2014年第4四半期に出荷を開始する。REC Solar社は今後も出力向上を続け、2016年ごろには285W程度に高める計画である。

 これまでREC Solar社のモジュールの最大出力は、60枚セル構成で265Wだった。今回、同じ60枚構成で270Wに高めるのに貢献したのは、セルの寸法を156mm角から156.5mm角へとわずかに大きくしたり、バスバー電極を3本から4本に増やしたりしたことなどである。バスバー電極を4本にすることで、各バスバー電極の幅を細くして全体の受光面積を増やしたり、配線数が増えた効果で全体の電気抵抗を低減したりできた。

 この他に、モジュール背面のジャンクションボックスを従来の1部品構成から、3部品構成の「スプリット・ジャンクションボックス」に変更した。1部品に集中していた熱を分散できたり、モジュール上部の配線が一部不要になったりする。モジュール上部の配線が不要になったスペースは、各セルの上下の間隔を広くするのに活用した。これにより、セル同士を接続する配線の接続信頼性が高まったとする。