リーダー電子の展示パネル
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Molex社の展示ブース
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リーダー電子が展示した4K対応波形モニター
リーダー電子が展示した4K対応波形モニター
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 「第5回 医療機器開発・製造展(MEDIX 2014)」(2014年6月25~27日、東京ビッグサイト)では、高精細化する内視鏡をターゲットにした周辺技術の展示が相次いだ。米Molex社の細線ケーブルやフレキシブル基板(FPC)、リーダー電子の波形モニターなどである。

 体内(患部)に入れたカメラの映像を見ながら手術する内視鏡手術は、そもそも映像技術を利用しなければ実施できない。しかし、2次元表示や精細度が低い映像を利用すると奥行き感を把握しにくいという課題が生じる。このため、3次元(3D)表示や、4K(4000×2000画素級)・8K(8000×4000画素級)などの高精細表示の技術を応用する動きがここにきて活発になっている(関連記事)

 こうした動きを背景に、例えばMolex社は、次世代型内視鏡などの大容量で高密度の信号伝送に向けた「Temp-Flex MediSpec 高密度マイクロリボンケーブル」と呼ぶ細線ケーブルや、「M-FlaSh」と呼ぶFPCを展示した。画質が高精細化すると、既存の圧接式コネクタでの対応は難しくなるため、FPCにはんだ接続でき、圧接式コネクタによる接続を不要にできるのが前者の細線ケーブルの特徴である(関連記事)

 一方、リーダー電子は、4K映像フォーマットに対応する波形モニター「LV 5490」を展示した。当初は、放送機器向けに2013年秋に発売した製品だが、内視鏡の高精細化になどによって、医療機器分野への応用も可能と判断し、今回の出展に至った。既に、内視鏡開発メーカーへの納入実績もあるという。今回の展示を機に、さらなる医療分野への展開を模索する考えだ。