展示の様子
展示の様子
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 「第5回 医療機器開発・製造展(MEDIX 2014)」(2014年6月25~27日、東京ビッグサイト)では、これまで同展示会ではあまり見かけなかった電子ペーパーの展示があった。エレクトロニクス商社の丸文の展示ブースである。

 展示ブースには、丸文が扱う台湾E Ink Holding社や英Plastic Logic社などの電子ペーパーが展示されていた。「医療分野への応用の可能性を探るために出展した」(説明員)。

 最近では、2014年5月に愛知医科大学病院で運用が始まった外来患者案内システムにおいて、電子ペーパーを用いた無線携帯端末が導入されている(関連記事)。このような用途に加え、患者情報を表示するリストバンドや病棟の案内表示など、さまざまな用途を開拓していきたい考えだという。

 さらに、E Ink Holding社は2014年6月に開催された学会「SID 2014」において、カラーフィルターを利用する以外の手法で、従来の白色と黒色に加えて赤色の計3色が表示可能な電子ペーパーを開発したことを発表している(関連記事)。この電子ペーパーを使うことで、「院内での危険区域の表示など、『赤』を有効に使える用途を模索していきたい」(説明員)とした。