展示ブース
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4K/8Kや3D/4Dへの対応を訴求
4K/8Kや3D/4Dへの対応を訴求
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FPCにはんだ接続できる細線ケーブルを展示
FPCにはんだ接続できる細線ケーブルを展示
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電磁雑音を抑制するシート材料
電磁雑音を抑制するシート材料
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 コネクター大手の米Molex社は、医療分野への応用を目指した細線ケーブルやフレキシブル基板(FPC)を、「第5回 医療機器開発・製造展(MEDIX 2014)」(2014年6月25~27日、東京ビッグサイト)に出展した。4K画質対応の超音波診断装置や内視鏡などに求められる、大容量で高密度の信号伝送に向ける。

 出展したのは「Temp-Flex MediSpec 高密度マイクロリボンケーブル」と呼ぶ細線ケーブルや、「M-FlaSh」と呼ぶFPC。前者の特徴は、FPCにはんだ接続でき、圧接式コネクタによる接続を不要にできること。超音波診断装置用プローブや内視鏡では、対応画質の高精細化に伴い大容量で高密度の信号伝送が求められている。既存の圧接式コネクタでの対応は難しくなってきているという。

 M-FlaShで訴求するのは、柔軟性の高さ。絶縁層を薄くし多層でも厚さを抑えられるようにして、柔らかい構造を実現している。細線ケーブルと併せて、超音波診断装置や内視鏡などの医療機器向けに提案していく考えである。

 この他、電磁雑音を熱に変換して抑制するシート材料「HOZOX」を展示した。磁性層と導電層から成る2層構造のシート材料で、10M~10GHzという広帯域の電磁雑音を抑制できる。磁性層で低周波、導電層で高周波の電磁雑音を抑えるという。電磁雑音が問題となりやすい、医療機器の筐体内部やケーブルに貼り付けて使うことを想定している。