Vestel社の85型4Kテレビ(1)。パソコンからの4Kネイティブ・コンテンツを映していた。
図1 Vestel社の85型4Kテレビ。パソコンからの4Kネイティブ・コンテンツを映していた(1)
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Vestel社の85型4Kテレビ(2)。パソコンからの4Kネイティブ・コンテンツを映していた。
図2 Vestel社の85型4Kテレビ。パソコンからの4Kネイティブ・コンテンツを映していた(2)
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トルコのマニサ(Manisa)にあるVestel社の大規模工場「Vestel City」の紹介ビデオ(1)。
図3 トルコのマニサ(Manisa)にあるVestel社の大規模工場「Vestel City」の紹介ビデオ(1)
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トルコのマニサ(Manisa)にあるVestel社の大規模工場「Vestel City」の紹介ビデオ(2)。
図4 トルコのマニサ(Manisa)にあるVestel社の大規模工場「Vestel City」の紹介ビデオ(2)
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戦略を説明するVestel社CEOのTuran Erdogan氏。1988年、Vestel社に入社。Istanbul Technical University機械工学科卒業。
図5 戦略を説明するVestel社CEOのTuran Erdogan氏。1988年、Vestel社に入社。Istanbul Technical University機械工学科卒業
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 世界最大級の家電見本市「IFA」を訪れるたびに、「このメーカー凄いな」と思わせるのが、トルコのVestel社だ。いつも、ホール8にブースを出している。向こう側の韓国LG Electronics社のブースへ行くのに、Vestel社のブースを必ず通過する。特段、意識的に注意を払っているわけではないのに、展示製品が問わず語りに目に飛び込んでくるのである。それも、その時々のIFAで韓国Samsung Electronics社やLG Electronics社、ソニーなどが記者会見で発表している最新のスタイルが、しれっと展示されているのだ。これまでも4K、湾曲型、21対9、3次元(3D)、スマートテレビ……など、テレビの新しい流れを採り入れたテレビ製品を多数展示していた(図1~図4)。

 Vestel社CEOのTuran Erdogan氏の説明で、同社の成長の様子が分かった(図5)。Vestel社はIFAに26年前から出展している。

 「初回のブースはわずか100m2の面積でした。それが昨年のIFAでは3000m2まで大きくなりました。初回に雇ったドイツ人のブース担当者はたったの2人でした。その1人が当時法科に通う大学生アルバイトで、彼女は現在、100人を擁する人材派遣会社の社長です。今では彼女の会社から、たくさん派遣してもらっています」。

 IFAについてはこう述べた。「IFAは数ある展示会では特別な場所だと認識しています。ちょうど冬の商戦が始まる前に開催されるので、バイヤーとの交渉に新製品で臨めるからです。新しい取引先の開拓、人間関係の構築なども進みました。Vestel社の発展はIFAの発展と共にありました。なので、今回の「IFA 2014 Global Press Conference」(IFA 2014 GPC)は、ぜひトルコで開催するようにIFA幹部に強く推薦しました」。