3Dプリンティングに関する最先端の技術動向とユーザー事例を紹介するシンポジウム「3Dプリンティング・シンポジウム」が2014年5月12日に東京で開催される。同シンポジウムについてリポートする。
3Dプリンティング・シンポジウム
2014年5月12日、東京で開催
目次
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3Dプリンターによる新しいものづくりの姿を議論
パネルディスカッションで指摘、「3Dプリンターに向く設計が必要」
2014年5月12日に開催された「3Dプリンティング・シンポジウム ―― 世界を変える“ものづくり革新”の実像に迫る」の最終セッションとして、3Dプリンティングのキーパーソンによるパネルディスカッションが行われた。既存の加工技術では造れないものが3Dプリンターで造れるようになるか、既存技術との関係…
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3Dプリンターの特許出願件数は欧米強し、日本は上位10社にパナソニックとJSR
特許庁 総務部 企画調査課 河合弘明氏は2014年5月12日、東京都内で開催された「3Dプリンティング・シンポジウム ―― 世界を変える“ものづくり革新”の実像に迫る」で「3Dプリンティング技術の特許出願動向」と題して講演した。
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3Dプリンター向け新データフォーマットの策定が進む
色、素材、物体の内部なども記述可能に
3Dプリンターにおいて3Dモデル情報を記述する新たなデータフォーマットの策定が進んでいる。慶應義塾大学環境情報学部准教授の田中浩也氏は2014 年5月12日、東京都内で開催された「3Dプリンティング・シンポジウム ―― 世界を変える“ものづくり革新”の実像に迫る」「3Dプリンティングの実力を引き出…
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パナソニック、3Dプリンティング技術の展開例として金型分野への取り組みを紹介
レーザー焼結積層法と切削加工を組み合わせて精度向上
「パナソニックでは、金型分野にレーザー焼結積層法を適用している。技術の流れに逆行するが、この工法に切削加工を組み合わせている」。2014年5月12日に東京都内で開催の「3Dプリンティング・シンポジウム ―― 世界を変える“ものづくり革新”の実像に迫る」に登壇したパナソニック モノづくり本部 生産技術…
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3Dプリンターで立ち遅れた日本、国プロで挽回へ
「産業用3Dプリンタ開発に向けた国家プロジェクト」と題する講演を近畿大学 工学部長 教授の京極 秀樹氏が、2014年5月12日に東京都内で開催の「3Dプリンティング・シンポジウム ―― 世界を変える“ものづくり革新”の実像に迫る」で行った。同氏は、4月に設立した技術研究組合「次世代3D積層造形技術…
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「試作・設計工程の短縮がものづくりプロセスを革新」、新宅純二郎氏
東京大学経済学研究科 ものづくり経営研究センター教授 研究ディレクターの新宅 純二郎氏は2014年5月12日に開催された「3Dプリンティング・シンポジウム」(日経ものづくり主催、東京・目黒雅叙園)の基調講演に登壇。「日本が目指すべき『新ものづくり』の姿――3Dプリンタが生み出す新ものづくり」という…
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金属積層造形は、既存の概念を超えたものづくりを可能にする
市販装置だけに頼らず、自社技術を活用して品質向上
「金属積層造形は、設計の可能性を広げ、既存の概念を超えたパーツ製造を可能にする」。金属技研 技術本部テクニカルセンター次長の山本泰弘氏は、2014年5月12日に目黒雅叙園(東京・目黒)で開催された「3Dプリンティング・シンポジウム」において、同社の金属積層造形に関する取り組みを紹介した。そのポイン…
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3Dプリンターは、日本のものづくりの脅威か
欧米に比べて目立つ国内ビジネスの立ち遅れ
「データさえあればボタンひとつでものづくりができるようになり、これまでのものづくりの強みは無意味になるのではないか」。欧米を中心に盛り上がる3Dプリンターの発展で、こうした考えが広がっている。燃料輸入の増大とエレクトロニクス機器の輸出力低下を要因に、日本は過去最大の貿易赤字に直面している。3Dプリン…