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医療先進企業とアカデミアが議論、ヘルスケアのニーズをどう捉えるか

パネル討論「未来の“種”はどこにある?」から

2014/03/18 20:39
大下 淳一=日経デジタルヘルス
パネル討論の様子
パネル討論の様子
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 2014年3月18日に開催された「デジタルヘルス・サミット ~デジタルヘルスの未来2014~」(JA共済ビル、主催:日経デジタルヘルス)では、「未来の“種”はどこにある?」と題するパネル討論が行われた。副題は“「グローバル医療先進企業×アカデミアの技術シーズ」の視点から探る”である。

 登壇者は、GEヘルスケア・ジャパン 取締役 ヘルスケア統括本部長の岡野克也氏と、東京大学大学院 工学系研究科 教授の染谷隆夫氏。モデレータは日経BP社 日経デジタルヘルス編集長の小谷卓也が務めた。グローバルに事業を展開する医療機器メーカーと、アカデミアの視点から研究成果を医療分野に応用することを模索する研究者。いわば両極に立つ2人の視点から、デジタルヘルス分野のニーズ・シーズの捉え方や今後の事業の着眼点を見ていくことが、パネル討論の狙いである。

 岡野氏は市場ニーズの捉え方について、これまでは“技術ありき”のアプローチが強かったことを反省点として挙げた。また、あらゆる地域のニーズに対応できる製品を開発しようという考えが強かったことも反省点だとした。GEヘルスケアは近年、地域ごとのニーズをしっかり見極めることを重視し、それを基に製品開発を進めているという。ある特定の地域のニーズを見極めることで、実はグローバルのニーズを捉えられるとした。

 同氏は産官学の連携の重要性も指摘。特に今後重要となるプライマリーケア分野でのニーズを捉える上では、外部との連携が欠かせないとの考えを示した。

 染谷氏は、専門である有機エレクトロニクス研究の立場から、応用として従来意識してきた半導体やディスプレイと、昨今力を入れている医療分野の違いを述べた。半導体やディスプレイでは微細化や高精細化など開発指針が明確であるのに対し、医療分野では要求が多様で、開発指針が不明確になりやすいという。

 さらに、医療分野では使用実績が多いデバイスや機器が好まれる傾向にあるため、参入障壁が高いと指摘した。ステークホルダーの構造が複雑で“どこを向いて何をやったらよいかが分かりにくい”点も難しさの要因とする。これらの難しさを克服するために、染谷氏は「フレキシブル医療IT研究会」を立ち上げ、産業界との連携強化に乗り出している(関連記事)。

日経デジタルヘルス Special

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