写真1●iPhoneでSafe Mobile Workforceを利用している様子
写真1●iPhoneでSafe Mobile Workforceを利用している様子
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写真2●Safe Mobile Workforceの構成
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写真3●デモで使っていたサーバー側のAndroid仮想端末の情報
写真3●デモで使っていたサーバー側のAndroid仮想端末の情報
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写真4●iPadからAndroid仮想端末を利用。Androidの画面はiPadのアプリの一つとして見える
写真4●iPadからAndroid仮想端末を利用。Androidの画面はiPadのアプリの一つとして見える
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 トレンドマイクロは2014年2月24日から27日までスペイン・バルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2014」で、ユーザーのスマートフォン/タブレットから社内に構築したAndroid仮想デバイスに接続するソリューションである「Safe Mobile Workforce」をデモしている(写真1)。

 Safe Mobile Workforceは、企業側に設置したサーバー側に構築したAndroid仮想デバイスおよび管理ソフトと、ユーザーのスマートフォンにインストールする接続アプリで構成する(写真2)。サーバー側のAndroid仮想デバイスの画面情報をリモートのスマートフォン/タブレットに転送して表示。スマートフォン/タブレット上の操作情報をサーバー側に転送して操作する。サーバー側のAndroidはトレンドマイクロがビルドしたものを使う(写真3

 転送する画面情報はOpenGLコマンドを使っている。画面転送プロトコルは独自開発だという。サーバー側はAndroid、クライアント側はiOSもしくはAndroidのいずれからでも利用可能で、例えばiPadからサーバー側のAndroidを使うこともできる(写真4)。企業はユーザーの持つ端末内に情報を一切置くことなく、業務にスマートフォンやタブレットを活用できる。

 PC用の画面転送プロトコルとは異なり、同社が開発した画面転送プロトコルはモバイルに最適化したもので、例えばピンチイン/ピンチアウトといった操作も可能である。また端末側のハードウエアを使う操作もできる。例えばサーバー側のAndroidの電話帳から電話番号をタップすると、ローカル側の電話機能が起動し、電話をかけられる。

 開発はドイツのトレンドマイクロ。Safe Mobile Workforceは、まずはドイツ語圏で展開する。日本での提供は今のところ未定である。

この記事はITpro「ニュース」から転載したものです。