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「画像+スペクトルで周辺環境はもっとよく見えてくる」、IMECが講演

2014/02/21 15:46
大下 淳一=日経デジタルヘルス
講演するBrongersma氏
講演するBrongersma氏
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 オランダIMEC Holst Centre, Wireless Autonomous Transducer Solutions, Senior Principal ScientistのSywert H. Brongersma氏は、2014年2月21日に開催された「Trillion Sensors Summit Japan 2014」で、ヘルスケアや環境モニタリング向けのセンサー技術について講演した。講演タイトルは「Health and Lifestyle Revolution: When Smart Systems Get to Smell and See」。

 Brongersma氏によれば、2025年までに65歳以上の高齢者人口は全世界で12億人に達し、慢性疾患の医療費は2020年までに50%増加する見通しという。こうした状況の中、いかに健康を長く保って病院へ行かずに済むようにするかが重要になる。そのために、多くのセンサーで生体や環境に関するデータを取得し、将来(の健康状態)を正確に予測する技術がカギを握るとする。

 IMECでは、人の健康状態や、大気汚染など健康に影響する環境情報をモニタリングするセンサー技術の開発を進めている。そのうちの一つが、MEMS発振器を用いた非常に小型の「e-nose」(嗅覚センサー)。MEMSの梁部にインクジェット法などで形成する有機膜の種類に応じて、異なる種類のにおいを検出できるデバイスである。この他、GaN素子を用いて、ppb濃度のNO2を検出できる高感度のガス・センサーを実現している。

 Brongersma氏が将来に向けて期待を示したのが、“hyperspectral imaging”と呼ぶ技術である。画像センサーで取得する映像情報に、光のスペクトルの情報を重畳することによって、周辺環境の情報を詳しく可視化するというものだ。環境のリモートセンシングや医療分野のイメージングなどに応用可能という。スマートフォンなどの携帯機器にこの技術を搭載すれば、食品の品質検査や肌の状態のケア、皮膚がんの予防などにも使える可能性があるとした。IMECでは既に、イメージセンサの画素上に分光フィルタを形成するプロセス技術を実証済みという。

日経デジタルヘルス Special

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