「M-Tracer for Golf」をアタッチメントを使ってクラブに装着しているところ。
「M-Tracer for Golf」をアタッチメントを使ってクラブに装着しているところ。
[画像のクリックで拡大表示]

 セイコーエプソンは世界最大規模の家電見本市「2014 International CES」(2014年1月7日~10日)において、ゴルフのクラブに取り付けてスイング時の動作を取得するセンサーモジュール「M-Tracer for Golf」を参考展示している。2014年にまず日本で発売する予定だという。

 このセンサーモジュールをスマートフォンにBluetoothで接続し、専用のアプリケーションソフトウエアでセンサーモジュールからのデータを受け取り、解析する。スイングの回転面や各段階での筋肉の状態、ゴルフボールとヘッドのインパクト角度などを提示し、どのようにスイングを改善すべきかが分かるようにする。

 ACCESSが販売する「Fullmiere」など、同様のセンサーモジュールは既に市場で販売されている。ただし、既存のセンサーモジュールの多くはスマートフォンなどに向けたセンサーを利用しており、「ゴルフのスイングを完全に把握できない。計測できなかった部分をあるモデルに従って補完しているため、実際の動きとは異なる場合がある」(セイコーエプソンの説明員)。M-Tracer for Golfでは、ゴルフのスイング測定に必要な精度を確保できるようにセンサーを開発した。

 具体的には、角速度センサーとしては3000度/sのものを搭載し、加速度センサーとして16Gまでのものと300Gまでのものの二つを搭載した。これによりダイナミックレンジがスマホ向けで一般的な54dBから74dBになったとする。また、データの取得サイクルも短くし、スマホ向けが500回/sだったのに対して、1000回/sとした。