「ヘルスケアデバイス展 2013」(主催:日経BP社、会期:2013年10月23~25日、会場:パシフィコ横浜)では、複数の主催セミナーの他に、二つの併設セミナーが実施された。「ウェアラブル・ヘルスケア・センサ国際シンポジウム」(主催:兵庫県立大学・東北大学マイクロシステム融合研究開発センター共催)と、「介護ロボットシンポジウム in 横浜みなとみらい」(主催 神奈川県、かながわ福祉サービス振興会)である。

宮田喜一郎
ウェアラブル・ヘルスケア・センサ国際シンポジウムの様子

 ウェアラブル・ヘルスケア・センサ国際シンポジウムは、ヘルスケア向けのセンサにターゲットを絞り、欧州や北米、アジアなど世界各地の研究者や企業を招いて実施された。各研究機関の取り組みの紹介などに加え、最後のパネル討論ではビジネスモデルや今後の技術課題などについて議論が交わされた。

 同シンポジウムの委員長である兵庫県立大学 教授の前中一介氏は、発表された海外の事例の多くが先進的であることを踏まえ、「日本企業も、もたもたしている段階ではないことが分かったと思う。世界の後塵を拝することなく、この新しいマーケットにスピード感を持って参入してほしい」と語った。

宮田喜一郎
介護ロボットシンポジウム in 横浜みなとみらいの様子

 一方、介護ロボットシンポジウム in 横浜みなとみらいでは、出展された各企業の介護ロボットの説明に加え、「ロボットと共存して介護の未来を拓く」と題するパネル討論が実施された。介護ロボットを実際に導入した施設の責任者や現場スタッフがパネリストとして登壇し、現場の視点から介護ロボットについて議論した。