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【ヘルスケアデバイス展2013】「8Kやプロジェクション・マッピング、3Dプリンターが医療を変える」、神戸大・杉本氏が医療現場の視点から基調講演

小谷 卓也=日経エレクトロニクス 兼 デジタルヘルスOnline
2013/10/28 16:59
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杉本氏の講演の様子
杉本氏の講演の様子
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 「ヘルスケアデバイス展 2013」(主催:日経BP社、会期:2013年10月23~25日、会場:パシフィコ横浜)では同25日、基調講演「医療イノベーションに向けた可視化・可触化技術 ウェアラブル端末から3Dプリンタへ」と題して、神戸大学大学院 医学研究科 消化器内科 特命講師の杉本真樹氏が講演した。同氏は、医療に携わっている立場から、さまざまな最新技術を医療現場に導入することの意義を示した。

 杉本氏はまず、可視化技術への期待について説明した。具体的には、8K技術やプロジェクション・マッピング技術、「LEAP Motion」、「Google Glass」などのキーワードを挙げた。

 このうち8Kカメラを利用した手術映像のイメージング技術について杉本氏は、日立製作所やNHKと実施している共同研究を踏まえ、「すべての場所に焦点が合う」「自然な立体視が可能になる」「肉眼よりも鮮明に見える」などの利点を語った。その上で、「8K技術が医療現場に普及するようになれば、(現在、医療現場での普及が活発になっている)3D表示技術が不要になる可能性もある」とした。

 プロジェクション・マッピング技術については、あらかじめ画像診断装置で撮影した体内の臓器の画像を患者の体表に表示させることで、より正確な臓器の位置関係が分かり、医師が安心して手術ができるようになると説明。こうした技術を活用した事例を紹介した。

 この他、米Leap Motion社のジェスチャー入力コントローラであるLeap Motionについても、「手術室という滅菌の手袋をする状況で、直感的に画像などを操作できることは非常に意味がある」(杉本氏)として、手術室の現場でLeap Motionを実験的に利用した事例を紹介。さらに、米Google社の「Google Glass」についても「医療分野で今後、注目の端末だ」と言及した。今後、手術のナビゲーションや医師との対話などをGoogle Glassを利用して行うことが期待できるとした。

 これらの可視化技術について杉本氏は「医療を直感的なものにする技術だ」と期待を示した上で、さらなる医療のリアリティー追求に寄与するものとして、3Dプリンターによる「可触化技術」を挙げた。同氏は、ファソテックと共同で3Dプリンターの医療応用の取り組みを進めている。本物の臓器に近い触感を再現する技術を導入し、実際の手術への活用に取り組んでいる事例などを紹介した。

 杉本氏は最後に、「いかに優れた技術であっても、実用化して医療の現場で使われるようにならなければ意味がない。そのために今後、産業界と医療現場をいかにつなげていくのかがカギになる」と語り、講演を締めくくった。

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