プレゼンテーションシアター内で講演する奈良女子大学の梅田氏
プレゼンテーションシアター内で講演する奈良女子大学の梅田氏
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健康みはりの説明パネル
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 奈良女子大学は、「ヘルスケアデバイス展 2013」(主催:日経BP社、会期:2013年10月23~25日、会場:パシフィコ横浜)において、同大学とライフビジネスウェザーが共同開発した「健康みはり」を紹介した。健康みはりは、天候や生活支援などの要素を取り込んだ健康管理システムである。展示ブースでの紹介の他、プレゼンテーションシアター内で奈良女子大学 社会連携センター 特任准教授の梅田智広氏が「各種生体センサの“受け皿”を目指す新プラットフォーム“健康みはり”」と題して講演した。

 健康みはりは、利用者が入力したり各種のセンサで取得したりした生体情報と、その日の天候状況を踏まえ、生気象学に裏付けされた解析に基づき利用者に健康・生活のアドバイスを提示する機能を備える。「体調は、気圧など天候状況の変化に大きく左右される。天候と連動させてこそ、本当に意味のあるシステムになる」(奈良女子大学の梅田氏)。

 健康みはりのもう一つの特徴は、単なる健康管理システムではなく、言わば「生活支援システム」的な機能を持たせている点にある。例えば、コガソフトウェアの「孝行デマンドバス」のシステムと連動させて、デマンドバスの配車状況の確認や予約などをできるようにしている。さらに、凸版印刷の電子チラシ・サービス「Shufoo!(シュフー)」とも連動し、健康みはり上での買い物などを可能にした。「利用者が、必ず毎朝チェックするようなシステムにする」(奈良女子大学の梅田氏)。

 今後、自治体単位での実証実験が進められる予定である。