CEATEC JAPAN実施協議会 会長の佐々木則夫氏(東芝 取締役副会長、電子情報技術産業協会 会長)
CEATEC JAPAN実施協議会 会長の佐々木則夫氏(東芝 取締役副会長、電子情報技術産業協会 会長)
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会場のレイアウト
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キーテクノロジステージの概要
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ライフ&ソサエティステージの概要
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 CEATEC JAPAN実施協議会は、2013年10月1~5日に開催する「CEATEC JAPAN 2013」(幕張メッセ)の開催概要を発表した。今年の開催テーマは「Smart Innovation-明日の暮らしと社会を創る技術力」。ITやエレクトロニクスの産業は、ITの利活用によって既存産業の拡大のみならず、他分野との融合による新産業創出を期待されているので、それを実感できる内容にしたとする。

電子部品の展示は、Hall 1~3へ移動

 会場を、電子部品・デバイスを紹介する「キーテクノロジステージ」と、映像技術やICT関連機器がある「ライフ&ソサエティステージ」の大きく二つに分け、“イノベーション”と“体験提案”を訴求する。

 キーテクノロジステージには、電子部品メーカーなどが出展する。社会インフラやHEMSを支える省エネ・蓄エネ・創エネの各技術、各種機器の用いるセンシング・デバイス、電気自動車などに向けた車載部品、携帯端末の小型化やエネルギー効率向上につながる部品、医療・ヘルスケアなどに向けた部品などの展示がある。キーテクノロジステージが設けられるのは、幕張メッセのHall 1~3。これまでのCEATECでは、Hall 1~3には機器メーカーの展示ブースが配置されていたが、今年は電子部品メーカーが移動してきた形だ。

 一方、ライフ&ソサエティステージでは4Kテレビをはじめとする次世代映像技術や携帯端末を使った次世代無線通信、HEMSやV2H、家庭用蓄電システムといったエネルギー関連技術などの展示がある。

 さらに会場内には「Lifestyle Innovation」と銘打った特別展示を設け、技術提案にとどまらず生活提案に進化させた姿を見せるという。Lifestyle Innovationには四つのコーナーを設ける。パーソナル・ビークルの試乗や自動走行デモ、ドライブ・シミュレータなどがある「スマートモビリティ」、エコーネットコンソーシアムの協力による展示コーナー「スマートハウス&ホームアプライアンス」、コンティニュアヘルスアライアンスの協力による展示コーナー「スマートヘルスケア」、テレワーク関連の「スマートSOHO」である。なお、スマートモビリティの走行デモと試乗エリアには、Hall 7~8が割り当てられる。

出展者数は37減の一方、半導体・デバイス関連は21社増

 CEATEC JAPAN 2013への出展者数は587社(団体込み)、小間数は2339小間。2012年の規模(624社、2288小間)に比べて小間数は若干増えたものの、出展者数が37社減った。その内訳をみると、機器メーカーやサービス系企業が出展するライフ&ソサエティステージの出展者が180と前年に比べて41社も減った。景気は回復基調とは言われるものの、機器メーカーなどは昨今の厳しい経営環境の中でPR戦略を練り直している状況が見て取れる。

 その一方、半導体・デバイス関連の出展者は62社と、2012年比で21社増と大きく拡大した。日系メーカーが得意とする電子部品やデバイスの分野で、メーカーが積極的に技術をアピールする場としてCEATECを活用しているといえよう。