今年のディスプレイ国際会議「SID 2013」の特徴は、液晶に関する発表が昨年に比べて大幅に増加していることである(Tech-On!関連記事1:継続的な「酸化物半導体+有機EL」開発と、さらなる進化を遂げる「液晶」(その1))(図1)。特に、IPS(in-plane switching)に代表される横電界を利用したモードの発表が相次ぎ、IPS方式の液晶モードが主流になったことを印象づけられた。このIPSを中心とした液晶の進化で表示特性の改善がまだ続いており、有機ELの開発スピードを超える速さで進歩していると言ってもよい。このIPS液晶が発展してきた背景も交えて、今年の液晶パネルに関する重要な発表を整理した。

図1 継続的な「酸化物半導体+有機EL」開発と、さらなる高性能化を目指す「液晶」
SID 2013の口頭発表内容を整理した。TFT単体、材料単体の発表は除く。Siベースのマイクロディスプレイは除く。著者が作成。
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