ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は2013年6月10日(現地時間)、米国ロサンゼルスで2013年6月11~13日に開かれるゲーム関連の展示会「Electronic Entertainment Expo(E3)」の前日に開催した発表会で、同社が2013年に発売予定の据え置き型ゲーム機の次世代機「PlayStation 4(PS4)」の本体の外観と価格を初めて明らかにした(図1、2)。希望小売価格は、例えば米国では399米ドル、欧州では399ユーロである(図3)。同日午前(現地時間)に発表された、米Microsoft社の次世代機「Xbox One」よりも100米ドルほど安いこともあり、価格が発表されるや否や、発表会場は大歓声に包まれた。
PS4の価格が発表される前にも一度、会場では大歓声が沸き起こった。PS4向けゲームでも、中古ゲームの販売を認めるとSCEが明言した場面である(図4)。PS4に関しては、インターネット上でゲーム・ソフトとユーザー(個人)を紐付けし、中古販売を禁止する措置を取るのではないか、とゲーム業界の一部で噂になっていた。それだけに、中古ゲーム容認が発表された瞬間、称賛の声や拍手が鳴り響いた。なお、PS4のゲームをプレイする際には、必ずしもインターネットに接続する必要がないという。
SCEによれば、新規12タイトルを含む、30タイトル以上のPS4用ゲームが開発中だという(残りは人気シリーズの続編などになる)。このうち20タイトルを、PS4の発売から1年以内に発売するという。
発表会では開発中のPS4向けゲームを幾つか紹介した。例えば、シリーズ・タイトルではない、新規のタイトルとして披露したのが「The Order:1886」である(図5)。
大手のゲーム・メーカーのゲームだけでなく、個人、あるいは少人数の企業で開発した「インディ・ゲーム」の新作の紹介にも時間を割いた。発表会ではPS4向けに独占的に配信する8種のゲームを披露した(図6)。
クラウド型ゲームの配信に関しては、PS3とPS4向けに米国で2014年に開始するとした。
なお、PS4本体の外形寸法は305mm×275mm×53mmほどで、質量は約2.8kgである。