Tegra 4iを搭載したスマートフォン
Tegra 4iを搭載したスマートフォン
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 米NVIDIA社は「COMPUTEX TAIPEI 2013」(2013年6月4~8日、台湾・台北市)に合わせて台北市内で報道機関向け説明会を開催し、同社初のLTEモデム統合型SoCである「Tegra 4i」を搭載したスマートフォンを披露した。あるODM企業が製造した端末という。Tegra 4iを搭載したスマートフォンは現在、米AT&T社によるLTEモデムの認証手続きが進められており、米国で「2014年初頭か、早ければ2013年内に発売される見通し」(NVIDIA社のマーケティング担当者)。現在、複数の端末メーカーとの商談が進んでいるという。

 Tegra 4iは、NVIDIA社のアプリケーション・プロセサに、同社が2011年に買収した英Icera社のモデムを統合したSoCである。ARM社のCPUコア「Cortex-A9 r4」を搭載し、台湾TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd.)の28nmプロセスで製造する。LTEモデムは現状ではカテゴリー3にしか対応していないが、近い時期に「カテゴリー4に対応させる」(前出の担当者)予定である。

 LTEモデムを統合していない28nm世代SoC「Tegra 4」に関しては、中国ZTE社のスマホへの搭載を発表済み。これ以外にも、Tegra 4のスマホへの搭載に向けた複数の商談が進んでいるという。