自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展 2013
2013年5月22日~2013年5月24日 パシフィコ横浜
目次
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【人とくるま展】ユニバンスのDCT、発進ではクラッチを2個とも使う
ユニバンスは独自の構造のDCT(Dual Clutch Transmission)を開発、試作機を「人とくるまのテクノロジー展2013」に展示した。1速では、本来の奇数段用のクラッチだけでなく、“偶数段用クラッチ”まで総動員して発進する。このため発進のためだけに大きな能力を持たされていた奇数段クラ…
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【人とくるま展】住友化学、印刷で造れるフレキシブル型の有機EL照明を出展
住友化学は、常温常圧でパターン印刷が可能なフレキシブルタイプの高分子有機EL照明を「人とくるまのテクノロジー展2013」に出展した。大掛かりな設備が必要な真空蒸着法などと違い、インクジェット・プリンタなどとほぼ同じ技術で造れる。今回、フレキシブル基板上に形成した数種類の高分子有機EL照明を光らせた…
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【人とくるま展】大成プラスと三井化学、Al板金2枚を“モナカ”状に組み合わせた中に発泡PP
大成プラスは三井化学と共同で、Al(アルミニウム)板金2枚を“モナカ”状に組み合わせた中に発泡PP(ポリプロピレン)を充填した部材を開発、「人とくるまのテクノロジー展2013」に展示した。シートの背もたれ左右のフレームに使うことを想定した試作品だ。Al板の肉厚はそれぞれ0.25mm、発泡PPの厚さ…
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【人とくるま展】車載電池を水冷するプレート、カルソニックカンセイが開発
カルソニックカンセイは、内部に冷却水が流れる冷却プレートを開発し、「人とくるまのテクノロジー展2013」に出展した。車載電池の下に置いて冷やす。電池の寿命を延ばせることに加えて、電池の熱を暖房に使うことでエネルギ消費量を減らせる。2015年の実用化を目指す。
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【人とくるま展】Valeo社、ブレードの側面からウオッシャー液を噴射するワイパーシステム
フランスValeo社は「人とくるまのテクノロジー展2013」に洗浄機能を内蔵したワイパーシステム「AquaBlade」を展示した。ドイツDaimler社の「SLクラス」、同じく同社のバス「EvoBus」が採用した技術。
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【人とくるま展】日本特殊陶業、赤外線の吸収を測るCO2センサを展示
日本特殊陶業は、赤外線の吸収を測るCO2センサを展示した。用途はCO2の漏れの検出。CO2を使った冷凍機が家庭用を手始めに普及を始めている。日本特殊陶業はこれがいずれ自動車に波及すると読んだ。万が一、CO2が漏れて車室内に充満すると危ないことになる。CO2を吸い込むと人間は眠くなる。CO2は臭いも…
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【人とくるま展】水野鉄工所、バルブスプリング用リテーナをAl化
水野鉄工所はAl(アルミニウム)製のバルブスプリング用リテーナを開発、「人とくるまのテクノロジー展2013」に展示した。例えばステム径5mmのバルブの場合、通常の鋼製リテーナでは5.0gになるところを3.5gにできた。往復運動部品を軽くすれば、エンジンの摩擦損失を減らすことにつながる。
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【人とくるま展】Magna Steyr社、Daimler社「SLS AMG」のアルミボディを展示
オーストリアのMagna Steyr社は、「人とくるまのテクノロジー展2013」で、Daimler社Mercedes-Benzブランドのスーパーカー「SLS AMG」のアルミボディを展示した。同車は、2010年から日本に導入されており、価格は2940万円。
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【人とくるま展】東芝、Cortex-A9混載のVisconti3や、BluetoothとWiFiのコンボ通信ICを出品
東芝は、「人とくるまのテクノロジー展2013」(2013年5月22日~24日にパシフィコ横浜で開催)のブースに、車載用途を狙った4種のICを展示した。画像認識SoC「Visconti」、Bluetoothと無線LAN(WiFi)一体型通信IC、TransferJet通信IC、Liイオン電池監視ICで…
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【人とくるま展】太陽誘電、「PZTより優れる」Pbフリーのアクチュエータ材料を自動車へ
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【人とくるま展】加速度/角速度センサの精度をアピール、車載事業の拡大狙う村田製作所
村田製作所は、2013年5月24日までパシフィコ横浜で開催中の「人とくるまのテクノロジー展2013」で、車載センサを使った人間の重心検知システムをデモンストレーションした。人が乗るとわずかな体重移動の変化を加速度/角速度センサが検知して重心を示す。
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【人とくるま展】日本カニゼン、グラファイトの粒を分散させたNi-P-Bめっき
日本カニゼンは、Ni(ニッケル)-P(リン)-B(ホウ素)めっきにグラファイトの粒を分散させためっき皮膜を開発し、「人とくるまのテクノロジー展2013」に試作品を展示した。硬さと摩擦係数の低さを両立したのが特徴。
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【人とくるま展】ドイツSchaeffler社、トルクベクタリングのできるEV用アクスル
ドイツSchaeffler社はEV(電気自動車)用に、トルクベクタリングのできるアクスルを開発し、「人とくるまのテクノロジー展2013」に展示した。EVの駆動用モータ、トルクベクタリングを制御するモータを内蔵する。駆動用モータからの出力を2速の変速機を介して最終減速機に伝える。トルクベクタリング用…
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【人とくるま展】日系メーカーがいよいよセントラルゲートウエイを採用へ、住友電装が開発
住友電装は、車載LAN「CAN(Controller Area Network)」につながる電子制御ユニット(ECU)を系統ごとに分け、各系統のCANを1個所につなげて通信網を整理するECU「セントラルゲートウエイ(G/W)」を開発し、「人とくるまのテクノロジー展2013」で紹介した(図1)。車両…
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【人とくるま展】豊田自動織機、冷却性能を高めたEV用モータを開発
豊田自動織機は、体積を従来品とほぼ同じにしながら冷却性能を高めた電気自動車(EV)用のモータを開発し、「人とくるまのテクノロジー展2013」に出展した(図1)。渋滞中や登坂路を走るときのように低速で長い時間モータを動かす場合でも、温度上昇を抑えられる。2015年ごろの実用化を目指す。
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【人とくるま展】東レ、Daimler社「SLクラス」が採用したCFRP製リアフード内側を展示
東レは「人とくるまのテクノロジー展2013」で、ドイツDaimler社Mercedes-Benzブランドの「SLクラス」が採用したCFRP製部品を展示した。
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【人とくるま展】岡山県、部品メーカーなどが共同でインホイールモータ搭載のEVを開発
岡山県産業振興財団のおかやま次世代自動車技術研究開発センターは「人とくるまのテクノロジー展2013」で、部品メーカーなど16社が共同で開発したインホイールモータを搭載する改造EV(電気自動車)を初公開した。
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【人とくるま展】島津製作所、エンジンの燃焼状態を計測する光プローブを開発
島津製作所は、エンジンの燃焼状態を計測するために必要な耐久性の高い光プローブ「ExDop(エックスドップ)」を2013年5月20日に発売し、「人とくるまのテクノロジー展2013」に出展する。
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【人とくるま展】NTN、軌道面の静的強度に優れる玉軸受を開発---自動車のデフやトランスミッション向け
NTNは、自動車のディファレンシャル(デフ)やトランスミッションに向けた「耐圧痕性向上深溝玉軸受」を開発した。熱処理によって表面を改質したことで軸受軌道面の静的強度を高めており、従来デフなどで使われていた円すいころ軸受からの置き換えが可能だ。これにより、自動車の低燃費化や生産性向上が見込めるという…
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【人とくるま展】産総研と住友化学、夏季と冬季で太陽光の入射量を自動調節するシートを開発
産業技術総合研究所(産総研)と住友化学は、ガラス窓などに張るだけで夏は日射光を遮蔽し、冬は透過させる新しい自動調光型の省エネシートを開発した。夏季と冬季で太陽光の入射角が変化することを利用したもので、外の景色の見え方は変わらない。既存の窓に貼るだけで調光できるため、冷暖房の負荷の低減を期待できると…