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【麻倉怜士CES報告23】「Next Generation Secure Memory」、ライセンス供与を間もなく開始

麻倉 怜士=評論家、日本画質学会副会長
2013/01/16 20:54
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Next Generation Secure Memoryのストリーム・フロー
Next Generation Secure Memoryのストリーム・フロー
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 「次世代セキュアメモリーイニシアティブ」(パナソニック、韓国Samsung Electronics社、ソニー、東芝で構成)の関係者は、同団体が以前から検討していた、コンテンツ保護技術「Next Generation Secure Memory(NSM)」のライセンス供与開始の発表について「Very Soon」と明かした。

 NSMは、SDメモリーカードなどのフラッシュ・メモリー・カードを主な対象にした著作権保護技術。次世代セキュアメモリーイニシアティブは2011年12月に設立され、「2012年中に技術ライセンスの開始を予定する」としていたが、スケジュールが年明けまで延期された格好だ。NSMの目的は、HDコンテンツをフラッシュ・メモリーに安全に保存し、メーカーが異なる端末でも相互使用できるようにすることだ。関係者は次のように述べた。

 「ハイレゾ時代ですから、テレビだけでなく、モバイル機器でも良い画質で見たくなるのは当然ですね。しかし、ネット環境は米国では必ずしも良好ではなく、低い解像度のものしか流通しなかったり、高画質の映像は見ている途中で途切れたりします。従って、われわれはSDメモリーカードなどのフラッシュ・メモリーでのコンテンツ移動が、当分の間は王道だと認識しています。米国では現在、タブレット端末が異様なほどの人気です。従って、NSMが確立すれば、『サーバーのデータをSDメモリーカードに移し、タブレット端末で見る』という習慣が定着するとみています」。

 NSMはフラッシュ・メモリーに設けたユニークIDと公開鍵暗号による著作権保護システムで、AES128という強固な暗号化技術が採用されている。「HDDなどがハックされる場合は、コントローラ部分のソフトウエアが破られるケースが多いのですが、NANDフラッシュ・メモリーは、ハードウエアの回路部分で暗号が掛けられます。従って、セキュア度はとても高いと思います。これがないと、コンテンツ側はHDでの移動を承認してくれません。セキュアこそ開発でのキー・ファクタでした」(同関係者)。

 2013年1月2日に「次世代セキュアメモリーイニシアティブ」がLLC組織に格上げされ、ライセンス供与体制が整った。1月中にもライセンス供与が発表される予定である。将来は、BDコンテンツのモバイル展開方式の「ウルトラバイオレット」との連携も模索するとしている。

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