大和研究所こだわりのデザインを実現

 ThinkPad Helixは、デザインについてもこれまでにないこだわりを実現したという。通常、PCには「FCC」や「CE」などの認証を受けたことを示すマークを付与しなければならない。他社のタブレットPCでは、背面にロゴが印刷されているものが多い。しかしThinkPad Helixは、タブレット側の背面、キーボード部の底面ともに、そういった表示が一切ないのが特徴となっている(写真14)。

 これらの製品情報は、タブレット底面に用意された専用のスロット内部に印字されている(写真15)。SDカード程度の大きさのパーツを引き出すことで、情報を確認できるようになっている。これは型番やロゴを本体に印刷することを避けるためだけの仕組みで、「大和研究所のこだわりは凄い」とBeck氏自身も驚きを隠せない様子だった。

写真14●ThinkPad Helixの背面<br>タブレット部・キーボード部ともに製品型番や認証ロゴなどが一切印字されていない。
写真14●ThinkPad Helixの背面
タブレット部・キーボード部ともに製品型番や認証ロゴなどが一切印字されていない。
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写真15●タブレット底面に隠された製品情報
写真15●タブレット底面に隠された製品情報
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写真16●LenovoとThinkPadのロゴが従来と逆向きになった
写真16●LenovoとThinkPadのロゴが従来と逆向きになった
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 デザインという点では、タブレット背面にもThinkPadシリーズとして初の試みがなされている。「Lenovo」と「ThinkPad」のロゴが従来と逆向きになっており、PCを反対側から見た場合にロゴが読めるようになっている(写真16)。PCを使用中のユーザーは自分で背面を見ることができないため、「それならば他の人が見たとき、自然に見えたほうがよいだろう」(Beck氏)と狙いを語った。