ドッキング状態でのタブレットはバッテリー持続時間が長い
ThinkPad Helixをタブレットとして利用する場合には、2通りの方法がある。タブレットをキーボードから取り外して単体で利用する方法(写真10)と、タブレットをキーボードに逆向きに取り付けて倒し、タブレットに変形する方法(写真11)だ。
一見すると、ドッキングしたタブレットは重量的に不利に思える。ドッキングさせて使用する場合のメリットは、バッテリー駆動時間にあるという。ThinkPad Helixはタブレットのみで6時間の駆動が可能だが、キーボード側に4時間分のセカンドバッテリーが内蔵されており、ドッキング状態では10時間駆動できる。「たとえば医師のように、持ち歩きながら使うことが多く、充電の機会も少ない、といった用途に最適だ」(Beck氏)と具体例を挙げた。
アクセシビリティの点では、タブレットを片手で取り外せるよう工夫したという。取り外し用のボタンは、押し込んだ状態で止まるようになっている(写真12)。あとはタブレットを引き上げるだけで取り外すことができる。
セキュリティケーブル用のスロットについても工夫がある(写真13)。セパレート型PCでは、タブレットとキーボードのどちらにケーブルを固定するか、という問題がある。そこでThinkPad Helixでは、スロットを本体から引っ張り出すことで、タブレットとキーボードが固定され、分離不可能になる機構を採用した。そのため、セキュリティケーブルを1本接続するだけでタブレットとキーボードの両方を保護できるようになっている。