トラックポイントのボタンを廃止、Windows 8に最適化

写真8●ThinkPad Helixのキーボード<br>ThinkPad X1 Carbon以降の配列がベースとなっている。
写真8●ThinkPad Helixのキーボード
ThinkPad X1 Carbon以降の配列がベースとなっている。
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 ThinkPad Helixを従来通りのノートPCとして利用する際にも、様々な改善が加えられている。キーボードは6列のアイソレーションタイプで、ファンクションキーの「F4とF5」などに隙間が設けられている(写真8)。外観はThinkPad X1 Carbon以降のものに近い。構造的にはキーボード部の薄型化のため、新たに設計したものであるという。

 ファンクションキーはWindows 8用に改良が加えられており、F9~F12にWindows 8で頻繁に使用する「アプリ切り替え」や「検索」などの機能が割り当てられている。

写真9●ThinkPad Helixのトラックポイントとタッチパッド<br>トラックポイント用のクリックボタンはパッドと一体化した。
写真9●ThinkPad Helixのトラックポイントとタッチパッド
トラックポイント用のクリックボタンはパッドと一体化した。
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 ThinkPadのトレードマークともいえるトラックポイントについて、ThinkPad Helixでは赤いスティック型のポインタは残っているものの、左右のクリックボタンが見かけ上なくなっている(写真9)。これは「Windows 8を使いやすいよう、タッチパッドの面積を最大化するため」(Beck氏)という。

 Windows 8では、画面のタッチ操作はもちろん、タッチパッドを使ったジェスチャー操作も利用できる。このジェスチャー操作を使いやすくするには、タッチパッドの面積をなるべく広く確保したいところだ。しかしThinkPad Helixのように奥行き方向が短い場合、限界がある。そこでトラックポイント用のボタンを廃止したという。

 左右クリックボタンは、実際には以前と同じ場所に存在しており、タッチパッドと一体化しただけとなっている。タッチパッド上部の「……」という突起部分の左右を押し込むと、従来通りの左右クリックとして動作する。そのため、使い勝手自体はそれほど変わっていない。