レノボは、2013年1月8日より米ラスベガスで開催中の「2013 International CES」に合わせてプライベートイベントを行い、最新の「ThinkPad Helix」を含むレノボのPC関連製品を一挙展示した(写真1)。
ThinkPad Helixはレノボ・ジャパンの大和研究所が中心となって開発したUltrabookである(写真2)。
タブレット部とキーボード部が分離する、いわゆる「セパレート型」のノートPCとなっている。
このように多様なスタイルで利用できるのがThinkPad Helixの特徴だ。なぜHelixはこのようなデザインを採用したのか、その設計意図について、レノボのWorldwide Competitive AnalystのKevin Beck氏(写真3)に話を聞いた。
ビジネスユーザーを想定したThinkPad Helix
Beck氏は最初に、ThinkPad Helixの位置付けについて解説した。ターゲットユーザーは、主にビジネスユーザーを想定しているという。
Beck氏によると「レノボ製品においてビジネス向けと位置付けるにはいくつかの基準がある」という。たとえばグローバルな納品もそのひとつだ。ThinkPadのビジネス向けモデルでは、英語版・中国語版・日本語版といった各国言語に対応したモデルを、複数の地域に一括導入するといったことが可能になる。
価格面でも、1499ドルとやや高めになっている。発売後は、個人ユーザーでもレノボのWebサイトから購入できるようになる。しかし基本はビジネス利用を想定しているという。
また、ビジネス利用のためにタブレット側に豊富にインタフェースを搭載する(写真4)。DCジャック、USBポート、Mini DisplayPort、SIMカードスロットがある。キーボードとドッキングした状態でセキュリティケーブルの接続にも対応する。ただし他のThinkPadシリーズのように、3G・LTE通信への対応は地域によって異なる可能性がある。
ビジネス需要の高い有線LANやアナログVGAも搭載していない。この点については「コンバーチブルUltrabookの厚さ20mmという要件を満たす上で、搭載できなかった。オプションで変換アダプタを用意している」(Beck氏)と説明した。