水平分業の業界構造では、パネルとシステムLSIが供給されれば、どんなテレビも作ることができる。これは最先端の4K×2Kテレビでも例外ではない。「International CES」の展示会場では、4K×2Kテレビをこぞって出展した中国メーカーの存在が目立った。
中国メーカーは、Haier社が84型、KONKA社が84型と65型、TCL社が110型と65型、Hisence社が110型、65型、58型、50型を展示するなど、4K×2Kの主役を奪わんばかりの勢いだった。一方、日本メーカーは、東芝が84型、65型、58型、ソニーが84型、65型、55型、シャープが70型と60型を展示。韓国メーカーは、LG Electronics社が84型、65型、55型、Samsung Electronics社が110型、95型、85型、65型、55型を展示した。
パネル・メーカーでは、韓国LG Display社がIPS方式で84型、65型、55型を展示。台湾AU Optronics(AUO)社がVA方式で65型、58型を展示した。関係筋によると、Samasung Electronics社の4K×2Kテレビのいくつかは中国製パネルを搭載していたもようだ。
日韓の製品は、かなり画質が良い。一方、中国の4K×2Kテレビは「4K×2KのVHS(?)」と感じさせるところがある。つまりフォーカスが甘い。輪郭強調がかなりきついところもある。また、中国メーカーは同じ映像素材を使うところもあった(Hisense社とTCL社など)。