新映像圧縮規格内容の「HEVC(High Efficiency Video Coding)」の仕様が2013年春にも正式決定するが、それを見越した動きが始まっている。映像コンテンツ・ソリューション会社の米Rovi社はHEVC対応ストリーミング・サービスのソリューションを、「International CES」会場近くのシーザーズ・パレス・ホテルのスウィートでデモンストレーションした。
Rovi社は独自の圧縮方式「DivX」やビデオ配信および再生ソリューションを、テレビやモバイルなどの機器メーカーに提供している。HEVC規格が決まり次第、それをHEVC対応にバージョンアップする旨を、今回明らかにした。
現行のH.264に対し、同画質ならばリソースは約6割で済む。同じリソースなら格段に画質を向上でき、4K×2Kのプログレッシブ信号の転送も可能だ。Rovi社のスイートでは、ソニーの84型4K×2Kテレビにて、4K×2K画像で13Mビット/秒のH.264と8Mビット/秒のHEVCが同等の画質であると、スプリット画面で訴えていた。「4K×2Kは重たいからダウンロード」という風潮の中で、果敢に4K×2Kのストリーミング・ソリューションに挑むのである。