レーザ・プロジェクタの本体
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スクリーンに投射した映像
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 韓国LG Electronics社が、レーザ光を光源に使う超短焦点のフロント型プロジェクタを開発した。三菱電機が手掛けているレーザ方式のリア型プロジェクタと同様にDLP(Digital Light Processing)で光変調する。単色のレーザ(青色)をDLPのカラー・ホイールでフルカラーに着色する。

 ここで非常にユニークなのがカラー・ホイールの材質である。青の部分はレーザの青色光をほそのまま透過し、赤と緑の部分は蛍光体で発光させる。レーザで蛍光体を励起させる発光方式は米Prysm社の「Laser Phosphor Display(レーザ蛍光体ディスプレイ)」で、既に実用化されている。

 画質は、フルHDという割にはフォーカスが甘い。50cmの距離で100インチ(約254cm)の投射が可能という超短焦点レンズにより、歪みが発生しているのが理由だと、関係者は明かす。改善の途中だという。