図1
図1
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図2
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図3
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図4
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図5
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図6
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図7
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 韓国Samsung Electronics社が「Consumer ElectronicsのGlobal Leader」(米Consumer Electronics Association President and CEOのGary Shapio氏)という印象をまたも与えた。同社部品部門トップのStephen Woo氏は、キー・ノートにおいてモバイル機器に向けた先端のプロセサ、メモリ、ディスプレイを市場投入することを示した。

 講演では、元大統領のBill Clinton氏を登場させた。予期せぬClinton氏の登場に会場は大いに沸いた(図2)。Samsung社はClinton氏が運営する福祉財団のスポンサーである。Clinton氏はモバイル・インターネットや省電力技術の発展が貧困問題や環境負荷の軽減に寄与していることなどを述べた。Woo氏は講演中に、脈絡はあまりなかったものの、猫のおもしろ動画を見せて存分に笑いを取るなど、余裕のプレゼンテーションを進めた。以下では、講演中に発表になった次期製品に関する情報をまとめる。

■プロセサ
 CPUコアを8個集積した新プロセサ「Exynos 5 Octa」を説明した(図3)。消費電力当たりの演算能力に優れるCPUコア「Cortex-A7」と、より演算能力が高いCPUコア「Cortex-A15」を、英ARM社の「big.LITTLE」と呼ぶアーキテクチャに基づき使い分ける。3Dグラフィックスの処理能力は前世代品の2倍。ステージでは、このプロセサを内蔵したタブレットを使って米Electronic Arts社のレーシング・ゲーム「MOST WANTED」のライブ・デモを見せた。

 Samsung社は累計5300万個のモバイル用プロセサを販売したという。ARM社のCEOも登壇し、両社が密接な関係を持つことを誇示した(図4)。「演算能力の向上は、新たなデバイスを創出する。Android搭載デジタル・カメラ『Galaxy Camera』はその一例だ。我らはBig dataのBest Friendである」(Woo氏、図5)。

■ディスプレイ
 フレキシブル・ディスプレイをスマートフォンに使えば、その端面を通知領域に使えるとした(図6)。さらに屈曲が容易になれば、二つ折り筐体を用いて、開くとタブレット、閉じるとスマートフォンのように使えることにも言及した(図7)。新しい技術に関する説明はなかったが、聴衆からひときわ大きな拍手が上がるなど、大きな関心を集めていた。