冒頭で挨拶したソニーの平井一夫社長兼最高経営責任者(CEO)
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Xperia Zの新機能を説明する、米ソニー・エレクトロニクス社長兼最高執行責任者(COO)のフィル・モリノー氏
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Xperia Zの実機
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56型の有機ELテレビも展示する
56型の有機ELテレビも展示する
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ラインアップに追加する、65型と55型の4K対応テレビ
ラインアップに追加する、65型と55型の4K対応テレビ
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 ソニーは2013年1月7日(米国時間)、米国ラスベガスで開催される「2013 International CES」の開会前に、同社ブース内で発表会を開催した。スマートフォンやテレビを中心に新製品を紹介した。

 米ソニー・エレクトロニクスのフィル・モリノー社長兼最高執行責任者(COO)が最初に取り上げたのは、ソニーモバイルコミュニケーションズの新型スマートフォン「Xperia Z」だった。Xperia Zは、同社のスマートフォンのハイエンドモデル。厚さ7.9mmと薄型で防水・防塵仕様のボディに、さまざまな機能を詰め込んでいる。

 例えば、画面は5型で1920×1080ドットの超高精細液晶、CPUは米クアルコムのクアッドコアCPUであるSnapdragon S4(1.5GHz)、内蔵カメラの有効画素数は1310万といった具合だ。動画を滑らかに再生できる「Mobile BRAVIA Engine 2」も備える。

 内蔵のNFCを使った「ワンタッチ機能」も特徴の一つ。例えば、Xperia Zで音楽を再生している状態で、NFC対応スピーカーの上にかざすと、スピーカーからその音楽を流せる。同社のヘッドセットやNASなど38製品がこの機能に対応する。OSはAndroid 4.1。米国で2013年春に投入するほか、日本を含めた各国で販売する。防水機能やLTE通信機能を省いた「Xperia ZL」も発売する。

 液晶テレビは、フルHDの4倍の画素数がある、4K解像度(3840×2160ドット)の製品を拡充。2012年9月に発売した84型に加えて、55型と65型を追加する。また、解像度の低い映像を4K対応テレビで美しく再生するための超解像高画質回路「4K X-Reality PRO」を搭載。バックライトに3色のLEDを使うことで色再現領域を大幅に拡大するという技術「TRILUMINOS Display」も備える。発売は2013年春の予定だ。

 同社は4K映像コンテンツの普及にも力を入れる。まず、2013年春に「ブルーレイディスク “mastered in 4K”」を北米で発売する。通常のブルーレイディスクよりも広色域のデータに対応しており、4Kテレビで美しく再生できるというのが売り文句だ。

 2013年夏には4K映像コンテンツの配信サービスを開始する。これまでは業務用だけだった4K対応ビデオカメラに、一般消費者向けの製品を投入予定で、CESでは試作機を展示する。このほかCESでは、世界最大となる56型の有機ELテレビも参考展示する。