Intelは2013年1月7日、「International CES 2013」の開幕に先駆けてラスベガスでプレスカンファレンスを開催し、第4世代Coreプロセッサや次世代Atomプロセッサ、Ultrabookやタブレットについての最新情報を発表した。

現行の第3世代Coreプロセッサに低消費電力版が追加

写真1●米IntelのKirk Skaugen氏
写真1●米IntelのKirk Skaugen氏
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 CoreプロセッサやUltrabookについては、米Intel PC Client Group Vice President兼General ManagerのKirk Skaugen氏が説明した(写真1)。

 低消費電力のCoreプロセッサとして、現行の第3世代(Ivy Bridge世代)では、消費電力15~17Wのモデルが存在する。また、2012年9月のIDF時点では、次世代となる第4世代Coreプロセッサにさらなる低消費電力版として、10W程度のモデルを投入することを明らかにしていた(TIpro関連記事)。

写真2●第3世代Coreプロセッサに低消費電力の7W版を追加する
写真2●第3世代Coreプロセッサに低消費電力の7W版を追加する
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 これに対してSkaugen氏は、現行の第3世代Coreプロセッサにも、7Wという低消費電力モデルを追加することを発表した(写真2)。同日よりPCベンダー向けに出荷を開始するという。アーキテクチャとしてはあくまで第3世代だが、現時点の最低消費電力のCoreプロセッサに比べて消費電力が半減するため、より薄く、軽く、バッテリ駆動時間の長いUltrabookが実現可能となる。

 この、7W版第3世代Coreプロセッサを搭載したUltrabookとして、AcerとLenovoの2機種が紹介された。AcerのUltrabookは、タブレット部とキーボード部が分離可能なセパレート型で、タブレット部はわずか10mm、キーボードと合わせてもわずか17mmと、セパレート型でありながらクラムシェルのUltrabookに匹敵する薄さを実現する。2013年春に発売予定となっている。

 Lenovoの「IdeaPad Yoga 11S」も、7W版のCoreプロセッサを搭載する。すでにLenovoは1月6日のCES Unveiledイベント(ITpro関連記事)に実機を出展している。他のIdeaPad Yogaシリーズと同じく、360度の回転ディスプレイによるタブレットへの変形が特徴のコンバーチブルUltrabookで、2013年6月に発売予定となっている。